体で覚えていたパンチパーマ

 久しぶりに仕事ネタを

 先月パンチパーマの お客さん・Tさんが来店し、数年ぶりにパンチパーマを
かけた。
 Tさんは子供の頃に来店していたのだが、当時ウチで働いていた弟子上がり
の職人さんがカットしていて独立すると そちらでカットしていたのだ。

 この独立した職人さんは腕も確かで尊敬できる人で私も子供の頃にかわい
がってもらっていたし、跡継ぎになっても相談に乗ってもらったりしていた
のだが気の毒な事に昨年末に脳梗塞で倒れ現在も入院中というもの。

 その店は娘さんが跡を継いでいるのだが、Tさんはパンチパーマをかけて
いるものの娘さんは修行時代の店ではパンチパーマ自体をかけた事がない
のでウチを紹介してくれたらしい。

 70年代半ばから流行したパンチパーマだが どうしても強くかけると、かけた
部分と新しく伸びてくる部分のギャップがあったり髪も痛むという事からか
平成に入ると かける人が劇的に減って21世紀に入ると殆ど見かけなくなった。

 私が修行を始めた頃は全盛時だったという事で かなりモデルになってくれる
人も多かったので いくらでも練習ができたのだが、最近は練習モデルすら事
欠く始末。

 だから その娘さんなど練習すらやってないのは仕方ないのだが、Tさんは
50代にも拘わらずトライアスロンをやっている事もあって常にショートカット。
 しかも髪の生え方は前向きに生えているので すぐ顔にかかるし、硬くて多い
ので何かかけないと収拾が付かないので昔からパンチパーマをしっかりかけて
いたのだ。

 そこで先月久しぶりにパンチパーマを巻いたのだが、いつもやっているアイロン
とは全く違うやり方なのでかなり手こずった。

 どうしても最近のアイロン仕上げは かかり過ぎてはダメ。
 だから髪を傷めないように かかり過ぎないようにやるのだが、パンチパーマは
間逆で多少傷んでもかまわないので とにかく強くかける事だから本能的に抵抗が
あるのだ。
 
 そして今日50日ほどのインターバルでTさんが来店され再びパンチパーマに
チャレンジし、今回は前回よりも しっかりかける事に成功した。

 やはり25年ほど前に必死に練習した事は体が覚えているので2度目ともなると
コツが蘇ってきたのだ。
 体で覚えるという事の凄さを実感したものだった。

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