鈴木誠也のWBC出場辞退は やむなし

gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/nikkansports/sports/f-bb-tp2-230228-202302280000351

　3月9日に開幕するWBC日本代表でシカゴ・カブスの鈴木誠也が
2月25日のキャンプ中に左脇腹の張りを訴え、WBCも辞退するとい
う記事が載っていた。

　鈴木は東京五輪・日本代表の4番で金メダル獲得に貢献しており
打線の核という位置付けだったから代表としては痛手だが、ダル
ビッシュ有が‘とにかくシーズンが一番大事’とコメントしているよ
うにWBCに強行出場してレギュラーシーズンに影響を及ぼすとい
うのが最悪の展開だけに辞退はやむを得ないだろう。

　というのも選手にとって大事なのは所属チームでの成績であり契
約金も所属チームからもらっているのであって代表チームは、あく
まで名誉職でありレギュラーシーズンの活動に支障が出るのなら辞
退するというのは至極当然の話だ。

　特にMLBは日本以上に契約に関してはシビアだから少しでも成績
が落ちれば実績に関係なく年俸が下がったり、下手するとリリース
されるリスクが高いため代表に入りたくても故障持ちの選手は辞退
するというケースが多々あった。

　第1回大会の頃NYヤンキースの松井秀喜はオーナーがWBCに反対
だった事もあり辞退したのだが、その年のレギュラーシーズンで左
手首を骨折し長期離脱を余儀なくされた時に仮に出場していたら何
らかこじつけが露骨に行われチーム内での立場は弱くなっていた可
能性が高い。

　今回シカゴ・カブスは比較的すんなりと代表チームに送り出して
くれたものの、WBC期間中にケガが派生すると鈴木のチーム内での
立場まで悪くなるという事を多くのファンが知っている。

　それを知ろうとせずに何とか代表入りを願ったり鈴木不在を悔や
む記事を載せるマスコミは、いかに遅れているかが分かるだろう。