ミヤンマーの惨劇・あと1年早ければ・・・・・

　今日の新聞に’ミヤンマーで僧侶のデモがあり、軍事政権が
弾圧。取材中の日本人カメラマンが射殺される’という記事が
載っていた。
　実はミヤンマーには、義弟が外務省に出向の形で家族と共に
今年の3月まで3年間赴任していたのだ。
　赴任するときに’軍事政権だから治安の問題など大丈夫だろ
うか？’と心配する声が多かったが、意外にも軍事政権だから
治安は安定しており、特に日本人をはじめとした外国人相手に
犯罪を犯すと罪が格段に重くなるという事だった。
　幸い妹夫婦が滞在していた3年間は何事もなく経過した。
　それが、ここ数日僧侶達がデモを始めたという事から不穏な
空気が流れていた。

　義弟が言うには’滞在中から軍事政権は公務員や大学を分散
させストライキやデモを起こせないようにしていたらしい。
　そしてガソリンを値上げしたりしたのに対し、小規模のデモ
は起きていたが問題になる程ではなかった。
　それがまたしてもガソリンの値上げで、民衆の生活がいよいよ
圧迫されたので僧侶達が立ち上がったらしい。’
　
　’いくら為政者が圧迫しても民衆のエネルギーを抑える事は
できない’と思った次第だ。
　デモだけで僧侶達を射殺した軍事政権に対する国際圧力が、強
まるのは必至だろう。
　ミヤンマーの軍事政権を支援しているのは中国だが、その中国
と仲良くしようとしている福田政権にとって日本人が殺害された
事で支障が出るのは皮肉としか言いようがない。
　
　ただ、つくづく思う。現在ミヤンマーに在住している方々には
申し訳ないが妹夫婦が滞在中に、この事件が起こらずによかったと。