スポーツ評論家への不信が確定した日

 10年前の今日9月28日は、サッカー・W杯フランス大会
アジア最終予選の日本対韓国戦が国立で行われた日である。
 試合は、ご存じの通り加茂周監督の迷采配のおかげで楽勝
ペースで進んだ試合を残り5分で逆転されて苦杯を舐めた。
 この試合で加茂監督の痴将ぶりが白日の元に晒されたのだ。

 実は、この頃まで私はスポーツ新聞の評価を信頼していた。
 ところがスポーツ新聞の書いた加茂監督の評価と、フリー
のスポーツライターの評価の違いが鮮明になっていた。
 スポーツ新聞が加茂采配礼讃なのに対し、フリーライター
の評価は加茂批判を展開している。
 ’どっちが正しいのだろうか?’と思いつつ、読み比べて
いたのだがこの日韓戦を見てフリーライターの記事の方が
信憑性が強いと感じたのだった。
 考えてみるとスポーツ新聞の記事は、アマチュア時代の日本
代表OBが評論家として書いている。
 彼らにとって加茂周氏はサッカー界きっての理論家で、日本
人初のプロ監督として契約していたのでリスペクトされる存在
である。だから加茂礼讃記事が多い。
 ところがフリーライター達は、ヨーロッパの最新の試合を常
に生観戦しているので加茂理論が時代遅れに感じていた。
 だからこその加茂批判だったのだ。
 欧米のプロスポーツでは、こういう両方の意見が丁々発止で
議論されていくのだが、日本では通常同じ論調で統一されるの
で礼讃か批難しかない。
 
 あれほど加茂礼讃をしていたスポーツ新聞が、韓国戦の敗戦
以降は加茂批難の大合唱!’フランス絶望の文字が躍った’
 つまり韓国に敗れた時点で5ヶ国中3位に転落したため’残り
5試合で日本が全勝しても、UAEが全勝したら順位は変わらない’
というプロ野球的な感覚での’絶望記事’だった。
 これを読んだ時に、’もうスポーツ新聞はアテにならない’
と感じたのだ。
 あれから10年経つが、スポーツ新聞の記事の書き方は全く変わ
らない。
 ネットなどで十分正確な情報が、得られるいい時代だからこそ
スポーツ新聞を信用しなくて済む。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« ミヤンマーの... 松坂大輔、と... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。