相変わらずのTBS世界戦

天笠「こん身のパンチを」=Sバンタム級(時事通信) - goo ニュース

 今年で4年目となる大晦日の世界戦ラッシュだが例年と違う
のはTBSサイドは井岡一翔の世界戦が組めず、代わりにキュー
バの名王者でWBA&WBO:Sバンタム級王者のギジェルモ・リゴン
ドーが来日しOPBFフェザー級王者の天笠尚の挑戦を受けるのだ。

 もう1つの世界戦は高山勝成と大平剛のIBF&WBOミニマム級王者
決定戦で、これまでメインを張っていた井岡や宮崎亮の試合は
ノンタイトルになっているのだ。

 井岡や宮崎をメインにできない代わりにスーパースターの
リゴンドーを招聘し‘お披露目’という形にするのだろうが、
いかにもTBSらしい世界戦といえる。

 TBS興行の特徴は目玉の選手を作り、その選手を主役に祭り
上げてしまう。

 だから井岡や宮崎の相手の知名度はどうでもよく、いかに
井岡や宮崎らが鮮やかな勝ち方をして視聴者にアピールする
かというスタイルだ。

 今回の世界戦の主役は今年WBO王者に統一戦で敗れたばかり
の高山勝成と、リゴンドーという事になるので相手は誰でも
いいという感じだろう。

 つまりリゴンドーが何Rで天笠を倒して勝つかというのが
見どころという事になるわけで、決して健全な世界戦では
ないし内山高志をメインとしたTV東京興行や30日の井上尚弥
がオマール・ナルバエスに2階級制覇をかけて挑むフジTV
興行に比べて大いに見劣りする。

 もっともリゴンドーはミスター安全運転といわれるスタイ
ルで‘いかにパンチを貰わずに勝つか’というテーマで戦う
ので、KOよりも大差判定勝ちという結末は容易に想像でき
るし天笠を鮮やかにKOして世界最高のテクニックを見せる
という目論見が外れる可能性は高いだろう。

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