54ゴジラのよさは本多猪四郎監督の演出にあり

 昨日からNHKのBSプレミアムでゴジラシリーズ特集が始まり、
OAされた54ゴジラを見たのだが60年前の映画とは思えない迫力
ある内容だった。

 54ゴジラはビデオなどで10回以上は見ているしDVDの保存版
にもしているものの、OAされるとなれば ついつい見てしまう。

 改めて見ていると97分のうちゴジラが暴れ回り、東京を蹂躙する
のは1時間近く経ってからではあるが冒頭の船舶遭難から大戸島での
家屋崩落に山根博士率いる調査団のゴジラ遭遇とテンポが凄くいい
ので‘まだゴジラは出ないのか’という不満はない。

 更にゴジラ上陸が予想される中‘せっかく長崎から生きて帰れた
のに’‘また疎開か・・・’などという電車内での会話や、ゴジラの
襲撃で‘お父さんにもうすぐ会える’と子供達に言い聞かせながら死を
待つ母子を見ていると終戦から10年足らずしか経ってない事を実感
する。

 そしてオキシジェンデストロイアという禁断の物質を作り出して
しまった天才科学者・芹沢大介の苦悩も しっかりと描かれているのを
見ると、どうしてもゴジラが街を破壊する映像ばかりが注目される中
で本編監督である本多猪四郎の演出の素晴らしさが分かる。

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