今から40年前の今日75年5月27日に後楽園球場でのジャイアンツ
-カープ戦で前代未聞の‘事件’が起こった。
それは当時セ・リーグ最下位に沈み苦戦していたジャイアンツの
長嶋茂雄新監督の母校・立教大の応援団が、1塁側で応援をしたの
である。
試合前に学ラン姿の応援団のメンバーがグランドでマイクを握り
応援の趣旨を説明し、団旗や鳴り物なしで応援を始めたわけだが
今考えても よくぞこんな事ができたものだと実感する。
当時は3年後にスワローズがリーグ優勝したものの日本シリーズ
では本拠地の神宮球場が大学野球優先という事から、後楽園球場を
使うなどプロ・アマ断絶の時代だったので大学の応援団が東京六大
学リーグ戦が終わった時期とはいえプロ野球の応援に乗り込むのは
無理があったのではないかと思うのだ。
一方で現在ならばチームの応援団がトランペットでヒッティング
マーチを演奏してメガホンを打ち鳴らして応援するスタイルなので、
これまた大学の応援団が乗り込んできても余程の事がなければ厳し
いのではないか。
ちなみに試合は先発の島野修が2回に山本一義の2ランを打たれ
直後に逆転したが、すぐに三村敏之のHRで同点から8回に再び
三村のHRで勝ち越されるものの その裏に追い付き9回に1アウ
ト満塁から王貞治の犠牲フライでジャイアンツが5-4でサヨナラ
勝ちしたのだった。