メトロン星人がウルトラセブン大賞

　ウルトラセブンの地球登場40周年を記念した「ウルトラ
セブン大賞」が発表され、大賞は最優秀宇宙人賞を獲得し
たメトロン星人になったそうだ。
　最優秀怪獣賞はエレキングだそうで、メカニック部門は
ウルトラ警備隊のポインターだったらしい。

　実は私が幼稚園の頃に‘たのしい幼稚園’という雑誌の
マンガで掲載されていたウルトラセブンを初めて読んだ時
に、載っていたのがエレキングとメトロン星人。
　しかも私が最初にセブンを見た時の敵もメトロン星人と
妙に縁がある宇宙人だった。
　因みにメトロン星人はモロボシ・ダンと夕陽が差し込む
ボロアパートで、ちゃぶ台を挟んで話し合うシーンが有名
だが、星人の声を担当したのが先日亡くなった中江真司氏
だったのだ。

　ただメトロン星人は侵略方法が、タバコに相手が敵に見
える幻覚を引き起こす赤い結晶体を混入して、人間同士を
争わせようとしただけでセブンとの戦いは決して面白かった
わけでなく むしろすぐにやられている。

　強いだけならばセブンをエネルギー切れに追い込み、捕獲
したガッツ星人が一番だろうし、苦戦した中ではキングジョ
ーやクレージーゴン、恐竜戦車などがある。
　強さだけが判断基準ならメトロン星人は選ばれないがイン
パクトが強く、セブンの世界観にピッタリだったとしか思え
ないのだ。
　演出した故・実相寺昭雄監督も草葉の影から喜んでいるだ
ろう。