MLBオールスターメンバーで分るもの

　ボストンの岡島秀樹が、今日アメリカン・リーグの32番目の
選手としてオールスターゲームに選ばれ、今年のMLBオールス
ターメンバーが決まった。
　日本人選手はイチロー、斎藤隆、そして岡島秀樹と3人になり
出場選手数としては史上タイ記録となった。
　
　さて今回つくづく思うのは、MLBの懐の深さである。
　イチローは当然だが、斎藤は横浜ではほぼ戦力外だったし、
岡島もジャイアンツでは戦力外状態でトレードされた選手だ。
　そんな2人がMLBでしっかりと活躍しているのは、嬉しい限り。
　と同時に日本プロ野球の狭量さが目立つ。
　
　この事実を横浜やジャイアンツのチーム関係者は、どう考えて
いるだろうか？
　見る目がないのは今に始まった事ではないが、張○勲のような
‘日本で戦力外の選手がオールスターに出られるのだから、MLB
のレベルは大した事はない’などと発言するかもしれないが。

　MLBのオールスターは1試合のみしか行われず、それぞれ14,16
チームから32人づつしか出場できない。
　という事は1チームからは平均2人出られれば御の字で、それだ
けステータスが高いという事が分る。
　31人が確定した当初、あれだけ素晴らしい成績の岡島が何で選
ばれないのか？と不思議に思われるかもしれないが、ボストンは
既にDオルティス、Mラミレス、Jベケット、Jパペルボンの4人が
選ばれているのだから‘これでは無理か’とも思ったのだ。
　
　しかも勝ったリーグには、Wシリーズの開幕権が与えられるの
だから戦いも熾烈になる。

　それに対して日本はファンの組織票で、？と思える選手が毎年
必ず選ばれてしまう傾向がある。
　しかも2試合から3試合もあるし、冠スポンサーを付けて賞金を
つければ盛り上がると勘違いしているのだ。
　心有るファンは‘MLB同様1試合のみにしたらいいのに’と言う
のだが、無能オーナー達の傀儡であるコミッショナーをはじめと
した機構側には儲けが減るという事で、そういう意志はさらさら
ないのが現状だ。
　これではステータスも何もあったものではない。

　しかも斎藤隆のように、まだまだ活躍できるのに‘晩節を汚す
前に引退しろ’と言わんばかりに干してしまうのだから、タチが
悪い。

　活躍できそうな選手を干して引退に追い込む日本のプロ野球と
実力さえあれば40を越えても活躍できて、オールスターにも選ば
れるMLBでは、どちらがプレーする選手達にとって魅力的かは
火を見るより明らかだ。


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