ウルトラマンネクサスEP36でアンノンウンハンドの闇が発生している頃に
ラファエルが完成し城北大学でラファエルと医療スタッフが待っているので急行
するように告げられ、‘この状態で戦えば助からない’と警告される。
姫矢の時と同じくウルトラマンへの変身はデュナミストの体に かなりのダメー
ジを与えてしまうので体力も消耗させてしまうし、健常な姫矢ですら最後はボロ
ボロになっていたのにラファエルがないと助からない状態の憐の体が限界に
近づいているのは自明の理だろう。
思えば予知能力があるイラストレーター・吉良沢優は姫矢にも‘次に変身すれば
命を落とす’と冷静に警告していたのだが、憐には友人として‘熱く’警告して
いたのが印象的だった。
憐と同じアカデミーで育った吉良沢に予知能力があるのは これまでも劇中で
語られてきたし、当然ながら その予知が当たるケースは多かったものの溝呂木
眞也との最終決戦で姫矢が生還した事例と共に外した事がある。
それはアカデミー時代に憐が吉良沢を海を見るために誘うシーンで吉良沢は
予知能力で‘ボク達は海には辿り着けない’と途中で関係者に捕獲されて連れ
戻される事を予告するのだが、最後に憐は捕まって連れ戻されたものの海に
辿り着いた証として貝殻を吉良沢に渡すのだった。
つまり吉良沢は一般人類よりも能力が高い‘プロメテの子’だからこそ一般人の
行動に ついての予知は正確に言い当てるのだが、デュナミストに対しては外す
ケースがあるのは予知能力を越えたものが彼らにあるのかもしれない。
そしてアカデミー時代に憐の海は辿り着けないという予知を外したのは憐が
吉良沢以上にデュナミストになる資質を持っていたのではないかと思うのだ。