無敵艦隊・スペインのグループステージ敗退に思う

王者スペイン敗退=オランダ、チリが決勝Tへ―W杯サッカー〔W杯〕(時事通信) - goo ニュース

 ブラジルW杯グループステージは本格的な2試合目が今日から
始まったのだが、前回王者でヨーロッパ選手権2連覇中だったスペ
インがチリに0-2で完敗し早くも敗退が決まった。

 クラブは超一流だがベスト8が限界だったスペイン代表が初めて
ビッグタイトルを取ったのは08年のヨーロッパ選手権で、ここから
10年の南アフリカW杯や12年のヨーロッパ選手権も優勝し続け
世界ランキング1位の座を維持していたのはバルセロナのスタイル
をベースにしたパスサッカーだった。

 その中心だったシャビが今大会はオランダ戦でも不調で、今日の
チリ戦を欠場したのが無敵艦隊の凋落を象徴している。

 思えばスペインが世界を制した事によりパスサッカーこそ王道
という価値観ができ上がり、このスタイルを模倣しようとする国
やクラブが日本を含めて続出した。

 ただしスペインのパスサッカーとて万能ではなく豊富な運動量を
必要とするのでスタミナがないといけないし、今大会のような高温
多湿の中ではコンディションがよくないと機能しない。

 国内リーグが代表チームよりも人気があるスペインではチャン
ピオンズリーグ決勝もレアル&アトレチコのマドリード勢同士と
なったように、代表チーム以上にエネルギーを消耗するので当然
W杯への準備は遅れる事になる。

 選手達が疲弊した状態でW杯に臨み高温多湿の会場で試合を
すれば厳しいのは当然で、特に初戦の相手が前回決勝で対戦
したオランダだったというのも ある意味では不運だったろう。

 オランダ戦をPKで先制しながら5失点で逆転負けしたダメー
ジは大きく、今日のチリ戦などは気持ちばかり焦って体が付い
て行かず上体だったのを考えると いかにオランダ戦の5失点が
大きいか分かる。

 サッカーという競技は3バックのチームが02年W杯ではベスト
4の中で3チームだったのに対し、4年後の06年W杯ではベスト
16
に2チームで両チーム共々ベスト8に残れなかったように戦術
トレンドは激しく変化する。

 そんな中で08年から6年にわたって勝ち続けたスペイン代表も
ライバル達に徹底的に研究され尽くしていただろうから、逆に
いえばよくぞ08年以来ビッグタイトルを取り続けたものと感心
する。

 今回の敗退を受けて2年後のヨーロッパ選手権でチームをどこ
まで建て直せるのか、興味は尽きない。

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« ブラジルW杯グ... 日本のボクシ... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。