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誰がための猛練習

 96年に長嶋監督率いるジャイアンツが、広島から最大11、5
ゲーム差を逆転優勝した事があった。
 いわゆるメークドラマというヤツだった。
 実は当時ほとんど触れられてなかったのだが、広島のメン
バーがケガ人続出してペースダウンした事が大逆転の原因にも
なっている。
 特にチームリーダーの野村謙二郎が7月に足を捻挫したのが
響いたのだが、オールスター期間中に精密検査したところ亀裂
骨折が判明したらしい。
 当時の広島は、若手・ベテランの区別なく試合前の練習の調
子を見てメンバーを決めるというシステムだったので遠征先の
ナイター明けでも10時には、みんな起きてバットを振っている
らしい。
 とにかく全員が猛練習するので有名だが、問題はコンディショ
ンを考えずにやる猛練習だ。
 広島のメンバーは、故障していても猛練習をこなしていた。
 それが勝負どころの9月頃から響いて失速したのだ。
 象徴的だったのが、先ほどの野村謙二郎。
 足を亀裂骨折しながらも猛練習をしていたようで、当時の
三村監督は「ケガを押してみんなの先頭に立って練習している
野村を見ると使わざるを得なかった」と言っていた。
 本来なら野村を「大差をつけているが、9月頃には決戦の時が
来るからそれまでにじっくりとケガを治して戻ってきてくれ」と
登録抹消するのが普通ではないか。
 実際9月23日、24日のジャイアンツとの直接対決2連戦で野村は
ケガを悪化させ、まともに走る事すらできなくなっていた。
 当時のマスコミは広島について「ケガ人が出て不運だった」と
いう評価だったが、猛練習のやり過ぎについての批判は一切なし。
’努力しているものを批判してはいけない’というスタンスが
見え隠れしている。
 
 昨日ホークスの松中伸彦が、ふくらはぎを痛めて登録抹消され
た。シーズンの大事な時期に登録抹消されるとは・・・と暗澹たる
思いがするが、正直オーバーワークから来るモノではないか?
 今シーズン不調だった松中が連日のように試合前や終了後にも
特打をやっていたという話を聞くと、さもありなんと思える。
 松中も34歳だ、当然若い頃に比べて体力も衰える。
 にも拘わらず若い頃と変わらない猛練習を繰り返すというのは
(特に今年のように暑ければ)ある意味百害あって一利なしだ。
 だがマスコミは’松中の練習量はチームでも一番’と手放しで
誉めるだけだし、猛練習が結果が出ない免罪符にもなっている。
 これはプロの感覚ではない。
 松中と同い年のイチローが、オーバーワークをしたという話を
聞くだろうか?
 MLBではオーバーワークを忌み嫌う傾向が強い。練習で使うエネ
ルギーがあるなら試合で使えという感覚だ。
 むろん猛練習は否定しないが、コンディションと相談しての猛
練習でなければ単なるマスターベーションと変わらない。
 練習は試合で活躍するためのものなのだから!
コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
とにかく (屯田兵幸雄)
2007-09-22 06:25:03
ペナント二番か三番で日本シリーズ出場 日本一。やっぱおかしいょ



ならセパ1~3位全てでナンバー1選んだ方がまだ

管理人サンなんかなあい
 
 
 
それと (屯田兵)
2007-09-22 22:13:42
川上福留岩瀬この三人いずれ近い内アメリカ流れるから落合サン辞めるなんて週刊誌載ってたけど、ウッズ連れて巨人監督とか・



管理人サンどうでしょうか?
 
 
 
おかしいです! (こーじ)
2007-09-22 23:43:59
>屯田兵幸雄様
 現在のようなプレーオフをやりたければ、チーム数は最低それぞれ10チームづつにしないと意味がないですよ。
 そうでないとロクでもないチームの日本一を見なければなりません。
 落合も、そこまで監督の座に未練はないようですけどね。
 
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