ウルトラマン80の原点は

　南夕子退場後のウルトラマンエースでは梅津ダンという少年と北斗星司の触
れ合いというのがメインに描かれているのと、超獣が地球上の あらゆる物を
モチーフにしたキャラが目立つ。

　31話に登場したバクタリは動物のバクに異次元エネルギーが憑依したもの
だったし、カイテイガガンは貝で、オネショに騒音が元での超獣までもが登場
している。

　これらがなぜ超獣化するのかと考えた時に思い出すのがヤプール全滅偏。

　つまり23話でヤプールが異次元空間に乗り込んだエースと直接対決して倒
されたものの‘ヤプール死すとも超獣死なず。怨念となって必ず復讐せん’と
言って爆発し異次元空間に拉致され解放された子供達と共に破片も地球上に
降り注いでいた。

　とはいえ24話でヤプール復活を画策しようとしたマザロン人を倒すと、子供
達を異次元空間に誘い込んだ老人は消滅しナレーションからも‘地球に平和が
戻った’と語られていたので異次元からの破片は関係ないものと考えていた。

　なにせ1話を挟んでウルトラ兄弟全滅偏と南夕子の月帰還偏があるのだから、
異次元から降り注いだ破片はナレーション通りに消滅したものと思っていたの
だが地球上の怨念と思われるマイナスエネルギーと融合して超獣化したの
だろう。

　その破片の一部がバクタリに憑依した異次元エネルギーだろうし海を汚された
貝の怨念と融合してタンカーを襲撃するカイテイガガンが、子供のオネショなど
のトラウマと融合してドリームギラスが、町工場や暴走族の騒音と融合してサウ
ンドキラーが出現したのかもしれない。

　マイナスエネルギーが原因で出現するのは80の初期に登場した怪獣達だが
エースにも‘怨念’というマイナスエネルギーとヤプールの破片が融合して出現
する超獣が登場するのを考えると80の原点が ここにあったと思えるのだ。