エンタメ化した最終クールの帰ってきたウルトラマン

 50年前の先週OAされた帰ってきたウルトラマンにはバルタン星
人jrが登場し、ロボット怪獣ビルガモを使って暗躍する。

 リアルタイムで見た我々は‘バルタン星人が復活した’と色めき立
ったのだが、星人自体は顔見世程度で終わってガッカリしたのを覚
えている。

 実は帰ってきたウルトラマンは72年に入るとメインライターの
上原正三が最終回を除いて担当しておらず、代わりに田口成光や
石堂淑朗らが中心に担当しているのが特徴で後のタロウやレオの
中心ライターになっている。

 上原脚本は結構シリアスな話が多く子供心には重苦しい感じだっ
たのに対し、田口&石堂氏らはエンタメ性が強いEPが多く子供心に
はコチラの方が嬉しかった。

 特徴として39話以降は13話中9話にわたって2体の敵が登場する
わけで侵略を狙う宇宙人が、怪獣を操っているという設定が目立つ
ようになる。

 これは侵略宇宙人は31話のプルーマ編のぜラン星人が最初で以降
もナックル星人ぐらいだった第3クールまでに比べ、帰ってきたウル
トラマンとしては異例な多さで完全な路線変更だというのが今では
分かる。

 侵略宇宙人も直接ウルトラマンと戦ったグロテス星人やメシエ星
雲人にササヒラ―とバッド星人に、戦わずしてやられたブラック星
人やストラ星人にズール星人らいろいろとある。

 つまり侵略宇宙人が怪獣を使って攻めて来るのをウルトラマンが
撃退しするというフォーマットが脚本家としては作りやすいし、視
聴者としても分かりやすいという事になっていた。

 実際リアルタイムで見ていた我々も、この路線変更を歓迎してい
たのである。

 

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