ウルトラセブンEP15・ウルトラ警備隊西へ・後編

 前回のラストで、圧倒的な力でセブンを圧倒するスーパー
ロボット・キングジョー。
 組み伏せられてピンチの場面で後編に続くが、セブンは
意識朦朧としながらもキングジョーの足を すくって転倒させる。
 すると宇宙船に分離して逃走し、ひとまず防衛センターの
危機は去った。
 ドロシー・アンダーソンが敵のスパイだと分かったので、2度と
スパイが入り込まないようにホーク1号を投入して防衛センターの
守りを固める。

 警戒中のダンが、ポートタワーの展望台からにせドロシーを
見つけて波止場で会談。
 ダンは発端となった観測ロケットの件を詫び、誤解を解こうと
するが最終的に裏切られる。
 ペダン星人にとって、観測ロケットの件は地球侵略のための格好の
口実になったのかもしれない。
 というのも一旦 本物のドロシーを返して油断させ、実は記憶を
消しているというのが かなり悪質。

  ペダン星人の宇宙船団が地球を目指し、キングジョーも神戸港に
再び出現して破壊活動を始める。
 防衛センターを襲ったときに使わなかったビームを使っているのが、
防衛センターを襲ったのは威嚇で 神戸港では侵略の意図がハッキリ
した事の表れか?

  ポートタワーの客を救うためにセブンに変身するが、等身大で
変身し巨大化していくプロセスが しっかり描かれているのも前・後編
モノならではだろうか。
 面白いのが防衛センターでの戦いでは、エメリウム光線やアイスラッ
ガーといった武器を使ったのに 神戸港ではひたすら肉弾戦を挑んで
いるところ。
 ドロシーが記憶を取り戻すまでの時間稼ぎの戦いを挑んだの
だろうか?ならば‘何でワイドショットを使わないのか?’という疑問にも
答えが出る。
 実際に指令円盤をワイドショットで撃墜したのを見て、私も思ったの
だが、万が一通用しなかったらエネルギーを著しく消耗する技なので
使用しなかったのではないだろうか。
 平成セブンでのリターンマッチでは、直ちにワイドショットを使用して
いるのが いい例だと思う。

 ‘セブンの活動時間が3分間ではない’という事が、このEPでハッキリ
した。 ドロシーが記憶を取り戻し、ライトンR30爆弾を完成させ六甲から神戸港まで車で移動するには最低でも2時間は かかるだろう。
 恐らくウルトラ戦士で最も長く戦っていたのではないか?

  以前にも書いたが、キングジョーはゼットンとキャラが似ている。
 またこのEPの元ネタは、ウルトラQでの火星怪獣が登場する
‘宇宙からの贈り物’のプロットを発展させたものでもある。
 前回は塩水に弱い怪獣で済んだのだが、今回はムチャクチャ強い
スーパーロボットが送り込まれてきたのだ。
 やはり宇宙開発には、リスクがつきまとう。  

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
宇宙の卑怯者ペダン星人 (A-chan)
2020-10-10 00:01:26
こんばんは。
「ウルトラ警備隊西へ」は「セブン」初の前後編ですが、後編で見られた逆転劇はさすがに衝撃でしたね。
確かに地球側は結果的に誤解を招くような事をしましたが、そこが有人の星と分かっていたら観測ロケットを送るようなマネはしませんよ。他の星に立ち入られたくないのだったら「ここは有人の星、立ち入るべからず」とでも札でも立てておきなさいと言ってやりたいです(アンノン星にも同じ事が言えます)。

ペダン星人は地球人が危害を加えたという訳でも無いのに、警告を発するでも無く一方的にスパイを送り込み地球の要人達を殺害していきました。やり方の無茶振りから、要人殺害を始めた時点から既に地球を狙っていたのではないかと疑ってしまいます。
何にせよ、このような輩につけ込む隙を与えない為にも、訳の分からないものには近寄らない方が無難かもしれませんね。
 
 
 
宇宙にはいろいろなヤツが (こーじ)
2020-10-10 22:28:07
>A-chan様
 宇宙にはいろいろなヤツがいますからね。

恐らくペダン星人は地球の侵略を虎視眈々と狙っていたのでしょうが、そこへおあつらえ向きに地球側が観測ロケットを打ち込んだという事になるのかもしれません。

 このプロットはウルトラQのナメゴン編で扱われてますけど‘海水を飲んでより強靭になっていく怪獣が送り込まれるのでは’とEDナレーションで語られてますが、火星人?がナメゴンを送り込んだのに対しペダン星人は攻めてきたという事になるのでしょう。
 
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