6階級制覇パッキャオ、ウエルター級王座を防衛(読売新聞) - goo ニュース
今日ラスベガスのMGMグランドガーデンで行われたWBOウエルター級タイ
トルマッチでマニー・パッキャオがシェーン・モズリーに大差の判定で圧勝した。
これまでのパッキャオの対戦相手はオスカー・デラホーヤをはじめリッキー・
ハットンやミゲール・コットにアントニオ・マルガリートなど自分より体格が大きく
パワーのある相手との試合が多く、モズリーのようなスピードが武器の相手とは
久しぶりでパッキャオがどんな試合をするか楽しみだった。
実際モズリーは昨年パッキャオが顔面崩壊に追い込んだアントニオ・マルガ
リートに勝っているし、敗れたとはいえフロイド・メイウェザー相手に見せ場も
作っていたからひたすら打たれない事を念頭に戦うメイウェザーよりも打ち合う
モズリーの方がパッキャオ相手に面白い試合になると思われていた。
たしかに年齢的な要素から後半になればモズリーも厳しいかもしれないが、
前半なら見せ場があるのではという予想だったのだが・・・・・
実際に試合が始まると互いのボディにストレートを打ち込むなどスピード感
溢れる展開で好試合になると思ったし、3R終盤に左ショートストレートでパッ
キャオがダウンを奪う。
これでモズリーが反撃に移ると思いきやパッキャオのパンチとスピードを恐れて
バックステップを踏み続けるという消極的な展開で観客のフラストレーションを
貯めていった。
場内が沸いたのは10Rにモズリーがプッシングでパッキャオを倒したのをレフェ
リーがダウンと誤審したぐらいだったが、3人のジャッジの採点を見ればフルマー
クが2人という事でジャッジ自体がダウンと認めてなかったわけだ。
こうしてモズリーは自らの尊厳を放棄するような12Rを過ごしてビッグマッチは
終わった。
さすがのパッキャオも相手が勝利を放棄し倒されない事のみに執着した戦いを
する相手を倒すのは困難だから、会場が煮え切らないムードになったのはモズリー
の責任だろう。
予断ながらセミファイナルでは3階級制覇王者だったホルヘ・アルセが3Rに
ダウンを奪われるなど劣勢の展開から最終Rに王者のウィルフレッド・バスケス
Jrを乱打して逆転TKO勝ちしてWBO:Sバンタム級タイトルを獲得し4階級制覇を
達成。
こういうエキサイティングな試合を見られたのも嬉しい誤算だったし、WOWOW
ならではの放送プログラムの素晴らしさが分かる。
それに引き換え赤坂TVが昨日中継したのは一応ボクシングらしいが・・・・・