結果を残したトルシエ・ジャパンの手法も引き継ぐべき

 サッカー日本代表は昨年期待されたブラジルW杯で1分2敗と
1勝もできずにグループステージで敗退し、再起をかけたアジア杯
でもベスト8でUAEと引き分けPK戦で敗退しただけでなく率いて
いたハビエル・アギーレ監督がサラゴサ時代の八百長疑惑で解任
というオマケまで付いた。

 更にU17とU20の若手世代もW杯出場を逃しているなど危機
的な状況と言う声が大きくなっているのだが、ここで個人的に思う
のは02日韓W杯を戦ったトルシエジャパンの凄さだ。

 当時は海外でプレーしていたのは中田英寿だけだったのに対し
若手世代はU17とU20の代表がW杯出場を続け、特にU20W杯
では99年に準優勝という快挙を演じている。

 このメンバーを中心に作られたトルシエ・ジャパンはオートマティ
ズムに拘り、決まり事を実行できるなら誰が代表に招集されても結
果を残せていたし中田英寿不在でもアジア杯で圧勝していたように
1人の選手に頼らないスタイルだった。
 
 W杯では初戦のベルギー戦で森岡が負傷し使えなくなると起用
された宮本が穴を埋めたし、左サイドでは小野だけでなく攻勢を
かける時には三都主が守備固めには服部を起用できるなどバリエ
ーションが豊富だった。

 またFWも大会前にエースの高原が召集不能となったにも拘らず
柳沢や鈴木を基本に西沢やベテランの中山まで起用している。

 ザック・ジャパンでいえば岡崎が使えなくなり2試合目から吉田が
ケガで使えなくなった中で結果を残したようなものだから、ジーコ・
ジャパン以降メンバー固定で戦っている代表から失われたものだ。

 たしかにフラット3に拘泥し選手達を決まり事で縛り過ぎという
批判も多く創造性のある中村俊輔がアジャストできず、W杯ではベ
スト16でトルコ相手に煮え切らないような戦い方で敗退した事から
協会やマスコミの評価は決して高くはない。

 しかし01コンフェデ杯で翌年とはメンバーが全く違ったとはいえ
勝たなければいけなかったブラジル相手に控え中心メンバーで0-0
の引き分けに持ち込んだようなマネはジーコ・ジャパン以降できて
ないのも事実。

 当時と状況が違うのは百も承知だがメンバーを固定せず親善試合を
テストと割り切り多くの招集した選手を起用して、層を厚くしたトル
シエの手法は少なくとも復活させる必要があるのではないだろうか。

 そういう意味で新監督として最有力のバヒド・ハリルホジッチは
自分のやり方にフィットした選手しか起用しないタイプのようなの
で、少なくともメンバーが固定され続け中心選手不在だと機能しな
いというスタイルではなさそうでホッとしている。

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