ウルトラシリーズも始まってから45年目に入るのだが、昭和のシリーズと比べ
隔世の感じがあるのが防衛チームの作戦室だろう。
特にオープンリールのテープやアナログメーターなど平成に入ってからは とんと
見なくなった物が多々あり妙に懐かしくもあるのだが、それ以外に最近の作品で
全く見る機会がなくなったのが作戦室の電飾だろう。
ウルトラマンを見ていて印象に残ったのが防衛チームである科学特捜隊の作戦
室で、基本的にオペレーションをしているフジ・アキコ隊員が担当している機械
群だ。
コンピューターらしきキーボードやモニターテレビに通信機、そしてイデ隊員が
開発した宇宙語翻訳機であるパンスペースインタープリンターまでがある。
にも拘らず印象が強いのは電飾のランプである。
機械の殆どを占めてチカチカ点滅するだけでなく音まで鳴っているのだ。
子供の頃に見ていた時は妙にカッコよくて憧れたものだが、大人になって改めて
見ると‘何の意味があるのだろうか’と思ってしまうし、あの音が うるさそうである。
当時のコンピューターでは作業する時にランプが点滅する描写があったので常に
コンピューターが作動しているのだろうとは思ったのだが、音までは鳴らさなくても
いいだろうと思ったりもする。
とはいえセブン以降は電飾の類は徐々に少なくなって行ったのだが、基地内の
効果音はMATまでは あったような気がする。
これが平成になると全く見かけなくなったし特にパソコンの普及からか、ウルトラ
マンネクサスに至っては隊員達の席に それぞれパソコンが備え付けられていたの
だから時代は変わるものである。
とはいえ科学特捜隊の電飾など なくても構わないものだが、ウルトラマンの世界
では ないと妙に寂しい代物になっている。