人造人間キカイダーの様式美

　今から50年前の今頃は7月8日から人造人間キカイダーが土曜
20：00にOAされていたのだが、八時だヨ全員集合の裏番組とい
う事で当初は見られず3話目のオレンジアント編から見る事がで
きるようになった。

　それから度々見る事ができるようになったのだが、特に全員
集合と併せて見るのに前半のコントが終わるとゲスト歌手の歌
コーナーだからクライマックスには間に合うケースが多かった。

　人造人間キカイダーは仮面ライダーと原作者は同じながら違
いは行方不明になった光明寺博士を探して回る先に的組織ダー
クが暗躍しており、居合わせたキカイダー一行がダークの陰謀
を阻止するというパターン。

　この作品でジローが乗るのは横に博士の娘と息子のミツ子と
マサルを乗せたサイドカーで、後に戦争映画でドイツ軍が使っ
ていたのを見たのだが横に乗るのは意外に恐ろしいのではない
かと思ったりしていた。

　そのミツ子やマサルらがダーク破壊部隊に連れ去られようと
すると、どこからともなくギターの音色が聞こえて来て高所で
ジローがギターを弾いており戦闘が始まる。

　ところがその前後で不完全な良心回路を持つジローが敵のボ
スであるプロフェッサー・ギルの杖に仕込まれた悪魔笛の音色
に苦しみ、それをジローが何らかの音を立て悪魔笛の音色を瞬
間的に消して変身するというのがパターンで特に前半はこれら
の要素が定番として入っていたのだった。

　これこそ人造人間キカイダーの特徴でワンパターンではなく、
様式美だと認識していた。