帰ってきたウルトラマン32話・落日の決闘

 今から50年前の今日71年11月12日にOAされた帰ってきたウルト
ラマン32話・落日の決闘には、変幻怪獣キングマイマイが登場する。

 竜神岳の地底で眠っていたのが多発する地震で目覚め幼体は尻か
ら発射する可燃性ガスで暴れMATビハイクルのロケットランチャー
や、バズーカ砲でもびくともしない強靭さを誇るキングマイマイは
夕日の中で脱皮して成虫になる。

 ここで地割れに落ちて気を失っていたわんぱく少年・太郎をウル
トラマンが救出して対峙し圧倒したのだが、死んだふりをしたキン
グマイマイは飛び立とうとしたウルトラマンの背後から繭糸を発射
して絡めとり苦戦させる。

 それでもウルトラマンはウルトラスピンで絡まった糸から脱出し、
最後はブレスレットを口に放り込んで体内爆発させるブレスレット
ボムで倒すのだった。

 今回のEPの特色は先日亡くなったバルタン星人の生みの親・飯島
敏宏が千束北男のペンネームで脚本を担当し、特撮監督の大木淳が
本編の演出まで担当しているというもの。

 ウルトラマンのドドンコ編とぺスター編で円谷一監督が特撮監督
も兼ねた事がある一方、特撮監督が本編を担当するのは珍しいわけ
でメトロン星人編以来の夕陽のシーンを撮らせたらNo1の大木淳の
面目躍如といったところ。

 今回の舞台が山間部の農村という事で雰囲気は脚本を書いた飯島
監督が演出し、鈴木清が撮影した怪奇大作戦・霧の童話的な感じに
なっており本編の中核を担う太郎少年が健一少年と被るわけだ。

 当初は頻発する地震調査という事から隊員達は電車で登山服姿で
現場に向かい、MATビハイクルも迷彩模様を施すなど通常とは違う
雰囲気だ。

 今回は上野隊員がギャグメーカーでヒッピー姿で道に迷った挙句、
キングマイマイの手で跳ね飛ばされた拍子に抱えていたリュックの
爆弾が右手を吹き飛ばす戦果を挙げるも最後は木に引っかかったま
まという無情な?ラストだった。

 こういった農村を舞台にしたほのぼの系作品は珍しいのだが31話
の‘悪魔と天使の間に’と、33話の‘怪獣使いと少年’というシリアスな
内容の間の箸休め的な内容はありがたいわけである。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (餃子少年)
2021-11-13 00:39:10
この話、少し前にYoutubeで公式配信されてたのを見たのですが、ウルトラマンシリーズでは珍しい、等身大の変身をした回でしたね。
 
 
 
そうなのですよ (こーじ)
2021-11-13 22:13:49
>餃子少年様

 等身大変身はサータン編でも見られますが、やはりキングマイマイ編でのトンネルで健一少年を救出しての形になりセブンのユートム編での薩摩次郎の救出シーンを彷彿しますね。
 
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