嗚呼!稀勢の里

稀勢の里が休場 5場所連続6度目 5日目まで4敗

 昨日 嘉風に敗れ5日目にして4敗目を喫した横綱・稀勢の里が、
今日から休場となった。

 これで稀勢の里は横綱に昇進した昨年の春場所こそ優勝を飾った
ものの夏場所から4場所連続の休場となっただけでなく、2場所連
続で3日間連続での金星配給など不名誉な記録づくしになっている
わけで本人は最後まで取りたいとの事だったが途中休場もやむなし
だろう。

 思えば昨年の初場所では悲願の初優勝を飾って横綱昇進を果たし
待望の日本人横綱誕生と祝福されていたのだから、前年の琴奨菊同
様1年で天国と地獄を味わっている感じだ。

 結局は新横綱として臨んだ昨年の春場所に左大胸筋を痛めたのを
おして千秋楽に逆転優勝を飾った代償としてケガが悪化しただけで
なく、ケガが治りきらないにも拘らず以後の夏場所をも無理して出
場したおかげで本来の相撲が取れずに負の連鎖に陥っているという
感じだ。

 よくしたものでコンディションが悪いと好調な時には問題なかっ
た腰高の姿勢も目立つようになって、そこから崩される形になるわ
けで今場所など見ていて勝てそうな気がしなかった。

 個人的に稀勢の里は生真面目過ぎて気が弱いところや自らの型に
拘り過ぎるタイプで年齢的にも30歳を越えている事から、横綱に
なるよりも魁皇のように名大関として長らく活躍した方がいいので
はないかと思っていた。

 大関は負け越してもカド番になるだけなのに対して横綱は負けが
込んでくると引退しなくてはいけなくなるため、人気者という事も
あって少しでも長く土俵に上がってもらいたいと考えていたのだ。

 それが横綱になってしまったばかりに責任感からケガをした後も
無理をして出場し更に悪化させるだけでなく、最近ではバランスも
崩しているのだから年齢的な事もあって前途は決して明るくないだ
ろう。

 こうなったら春場所復帰を目指すのではなくケガや体調を完全に
治し、万全の状態で進退をかける場所に臨んで欲しいと思うばかり
である。

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