ハリケーン照の世界挑戦から40年

 昨日は京都市でWBC:Lフライ級タイトルマッチ寺地拳四朗ー
矢吹正道戦が行われ大激戦だったのだが、今から40年前の今日
81年9月22日に愛知県体育館で行われたWBCバンタム級タイト
ルマッチで王者ルぺ・ピントールに日本王者ハリケーン照が挑
戦し健闘したものの15RにKO負けしタイトル奪取はならなかった。

 沖縄出身の本名・照喜名俊三=ハリケーン照は腰痛で一旦引退
しトレーナーをしていたのだが腰痛が癒えて復帰すると日本王者
になり、一旦タイトルを失うもののすぐに取り返して6連勝して
WBC王者ルぺ・ピントールに挑戦が決定。

 ピントールは前年来日し東洋太平洋王者・村田英次郎の挑戦を
受けて引き分け防衛した後も4度の防衛に成功しているが、会場
はファイティング原田がタイトルを奪取した愛知県体育館という
事から期待されていた。

 試合当日の朝の計量で王者が一旦リミットオーバーした事から
タイトル奪取ムードも盛り上がる中で、ゴングが鳴るのだが立ち
上がりから照はスピーディーな連打を繰り出して王者を圧倒。

 特に武器であるスピードに乗った左ジャブから左フックの連打
で王者の左目をカットするなど前半はいい流れで進むのだが、6R
あたりからペースアップして来た王者はスピードこそないものの
重い左を次々にヒットし照を削っていく。

 照の波状攻撃を巧みなブロックでシャットアウトし打ち終わり
に重い左を顔面やボディに打ち返すため、ヒットする度に照の顔
が跳ね上がり効かされているのが分かるのだ。

 迎えた13Rに照は遂にダウンを喫するのだが何と14Rには猛反撃
に出て逆転を狙うものの終盤には王者のパンチで効かされ、15Rに
左フックがボディからアゴに炸裂してダウンし立ち上がれず。

 正しく力尽きた感じだったが怪物王者といわれたピントールに立
ち向かう姿は印象的だったし、当時のバンタム級のレベルの高さを
改めて実感したものだ。

 それを考えると時代が違うとはいえ長谷川穂積や山中慎介らのよ
うに二桁防衛したり、
井上尚弥のような歴史に残る王者がバンタム
に現れるとは40年前には想像もつかなかった。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 昨夜はdhk全国... 帰ってきたウ... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。