相撲協会の異常性が また1つ

　早いもので明日は秋場所の番付発表だ。

 　北京五輪期間中に発覚した某力士の大麻騒動には驚いたが、それ
よりも驚いたのが管理する親方の姿である。

　間垣親方といえば2代目横綱若乃花。
‘華のニッパチ’と呼ばれた黄金世代で、現理事長とも同い年になり現役
時代はライバルだった。
　柔軟な下半身が特徴で‘大鵬2世’などともてはやされていたが、優勝
回数で北の湖に大きく水をあけられ晩節を汚すような感じで引退したと
いうイメージが強い。

　その後は協会の理事を務めたりしていたようだが、数年前に脳梗塞で
倒れリハビリ中という話は聞いていた。
　ところが某力士逮捕という前代未聞の事件で久しぶりに親方の姿を見て
驚いた。
　移動は車椅子だし歩いていても三本足の杖を突いて見るからに痛々しい
限り。　

 ‘この姿では力士の指導は無理だな’と思ったのだが、聞くところによると
部屋には間垣親方以外に他の親方衆がいないという事。
　通常は車椅子の生活になれば健康な時と同じ業務は無理な話。

　こういう場合は代行を置くなりして運営するのが一般的な感覚だが、部屋
つきの親方が昨年いっぱいで別の部屋に移籍していたという話を聞いて
‘相撲協会は何を考えているのか！’と呆れてしまう。　

 　しかも間垣親方は事件が発覚するまでは理事も務めていたが、相撲
協会の理事や部屋の運営はリハビリ中の体でも務まるほど楽なポジション
なのだろか？　
　本来なら協会のトップが強制的にも代行を置くぐらいの力を発揮しなけ
ればいけないのだが、昨日の新聞を見ても間垣親方は支援を断っている
らしい。

 　これでは間垣部屋の将来は暗いだろう。

　相撲界の異常さには呆れるほかはない！