1話でミラーマン誕生の過程を描いて2話からは侵略者・インベーダーの暗躍
が描かれている。
今回のインベーダーの侵略手段は金属をバラバラにして爆破させてしまう爆弾
テロを基本にしたもので、街を一望できる高層マンションの最上階を占拠して
攻撃を仕掛けようとする。
冒頭で2話にして早くもインベーダーはSGM本部がある御手洗邸に侵入し
例の爆弾を仕掛けようとするが、センサーが反応して苦手な強力な光を浴びせ
られて倒れたところを駆けつけた藤本らに取り抑えられ自爆のような形で炎に
包まれて消える。
その爆弾は対インベーダー用の特殊レーダーを開発しているSGMの協力者
・石井博士にも及び、彼が運転する車に仕掛けられ暗殺された。
通常の爆弾と違う兵器であるゆえ通常の感覚なら‘謎の爆発’となるのだろ
うがSGMの分析で これがインベーダーのテロと判明する。
一方でインベーダーは石井博士の妹・玲子が住む高層マンションを侵略の
拠点とするべく最初は法外な値段で買いに出て住民に立ち退かせ、立ち退か
ない玲子のような住人には突然電源が落ちたり電話が不通になるなどの異変を
起こして無理やり退去させようとしていたらしく最終的に2部屋を除いて入れ
代わっていたのだ。
そしてインベーダーは玲子以外の部屋の住人である女を襲い転落死させて
円盤から降りてきた黒い影が乗り移ると一緒になって最上階のある部屋に設置
した奇妙な機械を使ってパトカーを爆破するなど暗躍を始める。
という形でインベーダーが謎の怪事件に見せかけたテロを行うのだが、壁を
すり抜けたり死んだ人間に憑依したりとインベーダーの恐ろしさが よく描かれて
いるし、まさしく普通の生活をしていて気軽に挨拶まで交わしていた隣人が突然
インベーダーと入れ代わってしまうという怖さが強調されている。
まさしくタイトル通り‘侵略者は隣にいる’である。
マンションでは唯一の‘まとも’な住人になってしまった玲子は友人でSGMの
隊員・野村由紀と一緒に過ごしていた時に例の異変が起こり水道から赤いガス
が流れて2人は昏倒。
その頃マンションからの怪電波を察知したSGMが現場に向かい、計画がばれた
インベーダーは証拠隠滅のため部屋を爆破。
由紀達と連絡が取れなくなった事を受けてマンションに入った京太郎はミラー
マンに変身すると2人を救出し、インベーダーが憑依した女と対峙すると炎の化身
のようなキティファイヤーの正体を現し巨大化。
ミラーマンと戦うもののミラーナイフで倒されたのだった。
ミラーマンとキティファイヤーのバトルは1話のナイトシーンと違い昼間の戦いで
今ひとつ地味だが、ミラーマンのバトルよりインベーダーの侵略の不気味さを描い
た作品なのだからある意味仕方ないだろう。
同じ若槻文三の作品であるウルトラセブンのイカルス星人編・怪しい隣人に雰囲
気が似ていると思ったのは私だけだろうか?