亀田家の失敗

 今日の夕方亀田一派が、心底反省しているとは思えない謝罪
会見をやっていた。当事者の大毅は、無言のまま退席するなど
明確な謝罪無しで、金平会長から促されて嫌々ながら会見した
のがミエミエだ。
 そもそも自分達のやり方が、全てと思い込んでいる連中だか
ら’○○は死ななきゃ治らない’という事か。
 今回は亀田家の失敗について。

 亀田家のスタイルは腕を肩の位置まで高く上げて構える。
 これは一見堅牢なガードと思われがちだが、遮断機ガード。
 サッカーでは機動力のないGKは’遮断機’という蔑称で呼ばれ
るが、あれだけ高い位置でガードを構えると顔や顎全体をカバー
するのは不可能。しかもボディがガラ空きになるのだ。
 攻撃でも高い位置に腕があるので、スムーズなジャブから始まる
ワン・ツーパンチが打てない。
 いきおい頭から突っ込んでフックを振り回すのみの単調な攻撃
しかできない。
 これでは、いわゆる噛ませ犬と呼ばれる格下の相手なら倒せても
本物の強豪には通じない。
 だから10戦目のカルロス・ボウチャン戦では、さして鋭くもない
ジャブに突進を阻まれ最終的にローブローの連発で形の上ではKOし
たものの、レフェリーの見落としにも助けられてのモノだった。
 マイク・タイソンですらガードは顎の位置で構えて、しっかりと
上体を振ってジャブから始まるコンビネーションを打ち込むのだ。

 ボウチャン戦でジャブに手こずった事に対し「亀田家のボクシン
グにジャブは必要ない」とオヤジは言い’ジャブは距離を測るための
ものだから、当たっても効かないしかえってクロスなどを狙われて
危ない、フックをリードパンチにすればいい’と強弁した。
 デビューした頃に「亀田とKOはセット、KO勝ち以外は勝ちではな
い。昨今のボクシングが人気がないのは訳の分からない判定ばかり
だからや」と彼らは言っていた。
 
 その意気や大いによし!とは思うが’KO勝ち以外は負け’という
思想はあくまで格下相手にしか通用しない。
 これを本気でやろうとしているのだから、無理が生じるのも当然だ。
 海老原博幸や藤猛、ロイヤル小林、上原康恒、浜田剛史、平仲明信
といった日本歴代のハードパンチャーの世界王者達は最多防衛は1回と
いうモノ。つまり倒す事に拘るタイプは王者としての寿命が短い。
 この路線で行くなら、無敵モードは無理だ。
 全勝でキャリアを終えたければ、判定でしっかり勝てるようにしな
いといけないのに、それからは背を向けているのだから何をしたいの
か全く分からないのだ。
 「ウチではヒマがあったらボクシングのビデオばかり見ている」と
言っていたが、WOWOWエキサイトマッチが当然含まれているのだろう。
 ただWOWOWエキサイトマッチは私も毎週見ているのだが、最先端の
試合をOAしている。それらの試合のどこを見たら、亀田スタイルが
できるか不思議でならない。

 どうやらヤ○ザオヤジが、自ら考えたスタイルに拘泥してしまった
としか思えない失敗である。
コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
もぉ細工がきくのは (屯田兵)
2007-10-17 22:46:59
ライトフライまでじゃないですかBAとコネあって

豊富な資金があったから



新井田選手に負けた後のランダを一位に持ってこられた。後は亀1が倒せば良かったんだけど あれだったでしょ
 
 
 
Unknown (まみ)
2007-10-18 06:02:45
何を信じてるのかは、知らないけれど、
反則は平気だわ、謝るときに謝れないわ、でスポーツする人は、私はキライ(笑)。
 
 
 
いま現在の王者みたら (屯田兵)
2007-10-18 12:54:08
暫定とか設けるしか手がないでしょ



亀1は一か八か坂田選手とやるしかないのだけど

BCのJr.バンタムのメヒコ彼が上に上げたかってそうだからその後ガマに



だけどみんな強いから
 
 
 
書き込み御礼&レス (こーじ)
2007-10-18 23:35:39
>屯田兵様
 そもそもランダエダは、オイシイ相手のはずだったのが予想外の大苦戦。
 ここから亀田株の暴落が始まってますね。
 先にJバンタムに行きますか、長男よ。

>まみ様
 やはり謝れない人間というのは、ホントに弱いですよね。
 間違いを正すところから始まりますので。
 
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