怪奇大作戦セカンドファイル・昭和幻燈小路

 怪奇大作戦・セカンドファイルのファイル2。
 待望の実相寺昭雄監督が脚本で参加、亡くなる前の最後の
作品といったところか。
 監督は実相寺監督の愛弟子の北浦嗣己というのもそそられる。
 東京下町で原因不明の電波障害が発生し原因究明のため捜査に
加わったSRIの牧と三沢は住民157名と共に行方不明になる。
 そして牧達は過去と現在が渾然一体となった不思議な空間に
迷い込み妙な体験をするのだった。
 地蔵のような仏像が出てきたり、都電のチンチン電車の音や
紙芝居屋の拍子木の音などもかなりのインパクトを与えるのを
みると実相寺作品テイスト満載である。
 謎の振動波の元が人間の脳波だったというのは、ある意味飛
躍し過ぎかもしれないがオリジナルでも人間の執念ゆえに変異
してしまう燐光人間のような話があった。
 牧が亡き父の幻影を追って昔に戻った下町をさまよい歩くの
は‘京都買います’のラストで仏像を愛した女・須藤美也子を
探しながら京都の寺をさまよい歩くシーンを思い出した。
 ただオリジナルでは牧の生年月日は昭和16年12月8日だった
のだが、これに登場する事件の元になる少女は23年生れという
事で設定自体には‘?’だ。
 しかし怪奇大作戦、それも実相寺作品にはこういう事は日常
茶飯事だったので大して気にはならない。
 そして出演者も旅館の女将に実相寺監督夫人の原知佐子や喫
茶店のオーナーに堀内正美など実相寺作品には欠かせない俳優
達が揃っているのも嬉しい(町田警部の寺田農もしかり)
 事件の鍵を握る写真館の老人をやはり実相寺俳優の清水紘治
(平成版ヤプール)が演じているのが妙に嬉しい。やはり清水
紘治の怪しさなくしてこの話は語れないだろう。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (まみ)
2007-05-03 06:16:29
豪華キャストですね~♪
円谷さん関係に堀内正美さんが出てはると、それだけで嬉しくなる今日この頃ですw
 
 
 
確かに (こーじ)
2007-05-03 23:23:05
>まみ様
 確かに実相寺俳優総出演ですよ。
 堀内さんは平成に入って円谷作品の裏の顔になってますよね。
 
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