バルサ、2季ぶりV=マンUは雪辱成らず―サッカー欧州CL(時事通信) - goo ニュース
日本時間の早朝ロンドンのウエンブリーで行われたヨーロッパチャンピオンズ
リーグのファイナルでバルセロナが2年前の雪辱を期すマンチェスターユナイ
テッドに3-1で完勝し2シーズンぶりの優勝を飾った。
27分にペドロがゴールを決めてバルサが先制すると、マンUも7分後にルー
ニーが決めて1-1で前半を終了したので例によってボール支配率はバルサが
上回っているものの後半はマンUにもチャンスありという感じはしていた。
ところが後半に入り54分にメッシが決めて勝ち越すとマンUは意気消沈した
感じになり、69分にもビジャのゴールで勝負を決めたのだった。
今回のファイナルの会場がロンドンのウエンブリーだからマンUにとっては準
ホームだし、ファイナルは一発勝負のためスペイン国王杯ファイナルの時の
ように一方的に攻めまくりながら得点できず延長でワンチャンスを決められて
レアルマドリードに敗れた試合の事もあるので‘ひょっとしたら’と考えていた。
実際に開始からはマンUの中盤のプレスが効いてバルサを自由にさせなかった
のだが、10分を過ぎたあたりでFWのエルナンデスがバルサDFのラインコント
ロールでオフサイドとなり始めて善戦の脅威がなくなると一気にバルサペースに
なったのだ。
共に攻撃サッカーを身上とするチーム同士の試合だけに こうなるとマンUは
文字通りワンチャンスを決めたルーニーのゴール以外は殆ど封じ込まれてしまっ
たのだ。
これが昨年のジョゼ・モウリーニョが率いたインテルのような堅守速攻型なら
ボール支配率で下回っても虎視眈々と狙う一発のカウンターが脅威だったろうし、
こういうチームからバルサが万一先制されると厳しい展開になるのだが これでは
一方的なバルサペースに終始しても仕方ないだろう。
コンディション的にもリーグ戦終盤でCLと掛け持ちだったスペイン国王杯の頃と、
リーグ戦で既に優勝を決めファイナルに合わせて しっかり調整できていた今回とは
雲泥の差でベストコンディションのバルサの強さを改めて感じたファイナルだった。
とはいえ攻撃サッカーを身上とする両チームだったからこそ試合は盛り上がったし、
やはりサッカーの母国・イングランドでの試合は雰囲気が素晴らしい。
早起きして見たかいがあった1戦だった。