第四惑星の悪夢は意外に予算がかかった?

 ウルトラセブン43話・第四惑星の悪夢はSF色が強い大人向けの
名作と言われているのだが、当初は宇宙人15+怪獣35という歴代
の宇宙人や怪獣達が復活してセブンに襲いかかるというEPを予定
していたものの予算不足でロボットが人間を支配する惑星にダン
達が漂着するという第四惑星の悪夢になったとの事。

 当時のセブンは予算不足に悩まされており特に第3クールからは
侵略する死者達や盗まれたウルトラアイなど異形の敵が登場しない
EPが目立つわけで、これらは予算不足ゆえに怪獣や宇宙人の着ぐる
みを作る予算がないための措置だったらしい。

 ただ第四惑星の悪夢の特撮シーンを見ると意外に予算がかさん
のではないかと思われる。

 というのもセブンに変身して手始めに総合センターを破壊すると
宇宙船発射場や地球侵略部隊などを次々と破壊して行くわけだが、
地球侵略部隊の宇宙船団は注射器を改造しているので節約できるか
もしれない一方でビームランプからの弾丸状エネルギー連続発射や
ダブルビームやワイドショットまで総動員しての猛攻だった。

 基本的に光学合成は予算がかかるし特に宇宙船の発射場は意外に
広そうなので、これらを一気にダブルビームで破壊しまくるシーン
などは予算を食いそうな感じだ。

 もともと実相寺昭雄監督は拘りの強さには定評があるので予算を
食うタイプだろうから低予算で視聴率を稼げる監督という感じでは
ないが、もう1つの担当作品であるペロリンガ星人編は見るからに
予算がかかってないような雰囲気だから相殺されたのかもしれない。

 ただ これまでなら街を破壊するのは悪キャラの怪獣や侵略宇宙人
というのを覆し正義のヒーローがやるというのは意外にも画期的な
事で、そういう意味でもエポックメーキングなEPだと思うのだ。

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