Final Episode絆－ネクサス

　ウルトラマンネクサスの最終回から早いもので今日で3年経つ。
　朝起きて最終EPを見直したが、やはり素晴らしい！
　　これまでの謎解きと、凪＆孤門の変身など本来10話は費や
して解き明かされるはずが1話にまとめないといけなくなったにも
拘わらず、しっかりと違和感なくまとめ上げられていて感心した。
　　いつも‘敵を憎め、憎しみのエネルギーが力を与える’と
言っていた凪が憎しみのエネルギーゆえに闇に捕われ、凪を
闇から開放すべく手を差し伸べる孤門。

　‘あなたの厳しさが僕を今まで支えてくれた、

あなたの強さが僕を勇気付けてくれた。

憎しみは乗り越えられる。

あきらめるなぁ～！’

 　そう孤門は凪副隊長と組むケースが多かったが、
ともすれば軟弱だった孤門を直接鍛え上げたのは凪だった。
　その凪を孤門が救うシーンは類を見ない緊迫感だ。
　和倉隊長も大変だ。
　副隊長の凪は闇に捕われ、石堀は諸悪の根源・ダークザギ。
　詩織は石堀に撃たれ重傷？孤門は凪を救うため闇に飛び込む。
　ただ1人残された和倉隊長は‘なすべき事をやる’べく孤独な
出動を敢行する。

勝機はない絶望的な出動を。

 　そして撃墜された隊長機を救ったのは孤門が変身した
アンファンス。隊長がアンファンスを見て

‘孤門’

と気付くシーンも鳥肌モノだ。
　ラストのダークザギとの決戦。
　アンファンスの姿で戦うもザギは強く苦戦。
　そこへ

 ‘立て孤門！お前は絶望の淵から何度も

立ち上がった。

だから俺も戦えた’

という姫矢の声を受けてジュネッツにモードチェンジ。
オーバーレイシュトロームを浴びせるが跳ね返される。
　そして今度は

 ‘負けるな孤門！俺も孤門のおかげで

最後まで戦えた、

ウルトラマンとして！’

という憐の声を受けてジュネッツブルーにモードチェンジし、
最強のビーストであるイズマエルを倒したオーバーアロー
レイシュトロームを撃ち込むがあっさり片手で跳ね返される。
　するとこれまで記憶を消されていたはずの群衆が声援を
送る中、人々の希望を一身に受けて最強のモード・ウルトラマン
ノアになったときは感慨深かった。
　猛り狂うザギに対し神々しいまでのノアという対比もいい。
　　ノアの力でダークザギを圧倒し消滅させるが、ザギが爆発
四散する際に亡き恋人・リコが

‘孤門君ならきっと守ってくれる’

と孤門に言っていたシーンが挿入されるのも素晴らしい。
　戦いは終ったがビーストは未だに出現しているものの、
ナイトレーダーが存在し、人々が諦めずに希望を持ち
つづける限り。
　というラストが他のウルトラシリーズとは一線を画しているし
エピローグで姫矢がカメラマンの姿で、憐が自転車に乗って
登場するシーンも嬉しかった。
　ウルトラの最終回は名作が多いが、ネクサスの最終回は
オトナの作品に相応しい、本当に見事な最終回だった。