キングコング対ゴジラが、世相を表す

 1962年に上映されたキングコング対ゴジラは、異色作だ。  それまで怪獣映画は独特の暗さがあったのだが、この作 品にはそれがない。  理由の1つで予想されるのが、当時の東宝映画であった ’社長シリーズ’的なムードがある。  パシフィック製薬の多胡宣伝部長は、自社がスポンサーを しているTTVの’世界驚異シリーズ’の視聴率低迷に頭を 悩ませていた。  「視聴率わずか、5%。こっちの方が、よっぽど驚異だ」と のんきに昼食を食べる部下達を叱る。  一方TTVからは現場に対し「世界驚異シリーズの視聴率を 上げろ」という命令が出た。カメラマンの桜井は、それを聞い て「視聴率を上げろって言ったって、俺たちはクレーンじゃ ないぞ」と応えるシーンがあった。 . . . 本文を読む
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落合采配の光と影

 昨日ドラゴンズ日本一で話題になったのが、先発の山井が 8回までパーフェクトに抑えながら9回にクローザーの岩瀬を 登板させた’パーフェクトリレー’だ。 `やはり山井にパーフェクトゲームを達成して欲しかった’と いう声と、’日本一が、かかった最終回で岩瀬起用は仕方ない’ という落合采配を評価する声に二分された。    落合博満という男、現役時代にファームから叩き上げてレギュ ラーを奪取し3度の三冠王に輝いている。  その時には、「今年は三冠王を取る」などと宣言して自らに プレッシャーをかけての獲得である。  またジャイアンツ時代には、飛距離に拘る松井秀喜に対して ’場外に飛んでも、フェンスぎりぎりでもホームランは、ホー ムラン’と言っていたのが印象的だ。 . . . 本文を読む
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