やまろぐ☆つあれぽ

海外登山&トレッキングツア専門の
添乗員の自由日記と
家事育児の日常♪

寒く冷たかった無情の雨 1名登頂の玉山/台湾 でも好き~2

2017-04-28 08:57:52 | 山旅(海外)


台北についたときから
すでに雨で、車窓の外も真っ白、サービスエリアでも雨の中トイレに走り、
ホテル到着直前も雨に打たれた。
晴れていれば25度以上はあって暑いはずだったのに
めっちゃ寒かった。

翌日の登山開始時も降り続いていた。

玉山(ぎょくさん)山中では降ったり止んだりだけど、歩く時間が長いので
濡れた。


写真を見直しても
山の写真はガスっているものばかり・・・






はっきりいって!


日本の山の中を歩いてるのと変わらない・・・


昼食食べるのも大変


長い休憩もできない

カッパを着てても長時間歩いていれば、服まで濡れてくる
パンツも濡れたり、靴も濡れたりする・・
トイレでは
濡れたズポンを上げるのがきつい・・・

何に感動するでもなく、
正直ワクワクするでもなく、
ただただ、登っていくの。

そうした中で3400mの山荘に到着。


みんな寒そうにしてて、早く着替えたいわけ。
笑顔とかなくて
たくさんの笑顔を引き出したい添乗員としても参る。
どうにかならないもんかと考えを巡らせてみるものの・・・

高所でもあり、寒さ対策、高所対策、安全対策など
いろいろ指示だけはする。山頂アタックは夕食後に仮眠をとったあと、
午前2時か3時頃からを予定している。

うーん。

何人かの方は、外の雨音を聞きながらもう戦意喪失状態になっていらした。

当たり前。

わたしも無理する気はなくて、
雨の中乾いていないカッパを着てまた暗闇の中、3900mを目指しに
岩場を登る、風が強いことも予想される。
ゆっくり休憩できない、落石注意、低体温にならないように・・
みんなを連れて行く?そしてそのまま下山しなければいけない。一泊二日の行程。
やだなあ
と思ってた。

リスクがありすぎる。個人ならいいけど、ツアとしては。

出発時間も雨だった、2:00am。

暗い外は雨だった。

みなさんにリスクを説明したうえで挑戦したい方はいらっしゃるか聞いたら
最終的には一名だった。


その彼。すごい強い意志が伝わってきてた。
いろんな約束事を承諾していただいた上で
ガイドさんと二人で出発していただいた。そして
無事にすごい速さで登頂して帰ってこられた!
8:30amまでに帰ってきてくださいってお願いしてたのに
7:00amに帰ってきてくださった。

某〇〇さん at 玉山3952m山頂
(富士山よりも高いんだよぉ~)もちろん周囲は真っ白だったそう。

おめでとうございました(掲載はご本人の承諾を得ています)
そして他のメンバーもあったかく祝福してくれて、いい雰囲気だった。


みんなで山頂からの美しいご来光を見るはずだったんだけど。

それは次回への期待と持ち越すことに。そのときには喜びも二倍になりますって
みなさんにも伝えた。




写せなかったんだけど、シャクナゲたくさん咲いてて綺麗だった。

ツツジもあったし、スミレも濡れててかわいかった






わたしたちって本当は大きな自然の力に
支配されるんだってことをこういうときに思い知る。
その前では無力。祈っても無駄。
という現実を思い知る。



それなのに!

みなさんには
楽しい旅だったとたくさん言っていただき、本当にありがとうございました。




下山後の夜、温泉ホテル前のテラスで、レストラン夕食後にお酒やおつまみをみんなで買い出し、
宴会したの。「楽しい~」「楽しいね~」って声と笑顔いっぱいだった。


短い時間なのにいつのまにか結束感みたいなのも生まれてて、
また次回もお会いしたいですね、という気持ち高まった。





プールみたいだけど、露天温泉。




四日目の小籠包も超おいしかった~♡超人気店「デンタイフォン」にて。

GWには2時間待ちもふつう。



あの有名かき氷を買ってきていらっしゃる方も。



台湾・玉山といえば過去には、台北に着いたときに
台風のせいで「入山禁止」と言われて予定を変更したこともあった。

近くて遠い山なのかも~。でもなんでだろうね、
何度もまた行きたくなるんだ、台湾って。
日本の文化も残ってて、アジアのエキゾチック感もある。
すれ違う台湾の方々はみんな
「ニイハオ~」「ジャーヨー(がんばってね)」って声かけてくれて
とっても気さく。

だからだと思う。親しみ感じる国、台湾。




ランチ休憩のとき、わたしたちのグループに
「どうぞ食べて」って、ヌードルを分けてくださった地元の方々。


バス移動のとき、前にいた豚を運ぶトラックの荷台。


渋滞で観察してたら、一番うしろでゲーゲー吐いてる豚もいたし
きつそうに押し合ってて、なんだか気の毒だった。これらを
美味しくいただいているんだなあ・・・なんて思うのだった。
情をもってしまったら
お肉なんて食べれないね。(プチ食育についてもまた考えた)

じっとこっちを見つめてる子がいてね。豚ってかわいいって思った。
目が切なかった・・・・


アジアって楽しいよね。むき出しの力とかワイルド感がある。日本にはないもの。

生きていくたくましさを思う。

旅はいろんなことを感じさせてくれる。



つづく。


お客様よりいただいた写真も使わせていただきました。








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