やまろぐ☆つあれぽ

海外登山&トレッキングツア専門の
添乗員の自由日記と
家事育児の日常♪

ストック・カンリ登頂ドラマ 

2018-08-22 12:51:42 | ストック・カンリ 6000m越えインド北


今日から夫と娘は鹿児島へ帰省。
台風でどうなるかわからないけど、無事に飛行機が飛べば…

わたしはしばらく家で独身生活♪
(来週にはわたしも行くけどね)

家事は適当にして仕事をがんばり、そして
つかの間の自由も満喫したいなあ。

とりあえず自分のことだけにかまけていられるっていいよね。笑

*


ストック村3650mから歩き始める


途中の圧巻の景色




自然のアート力すごい


天気よいとポカポカしているけど
日中や天気悪いときは寒い。

まずは4480mに2連泊。
テントのそばを、荷物を運ぶ馬などが
歩いていく・・・♪


5000m近くまで高所順応にいってまた
戻ってきたり。








渡渉


ストックカンリが見えている♡あの上に行くのね~
遠い~って感じ。




ここでは省略するけど、高山病で
しんどい方もみんな、とりあえず5000m付近には立った。
その姿に、わたし、涙が。
ほんと真剣なの。

ベースキャンプは4900m。都合により
ここに4泊したことになる。

アンザイレンの練習と確認。


さあ、いよいよ。
1日延期でのぞんだ、山頂アタック。
精神的にもタフになる条件だ。

明るく楽しいメンバーも、静かに
無口になりがちな時間もたくさんあった。
みんな不安だったと思う。

出発からしばらくしたら、雨やみぞれ・・そして雪に
降られた。


夜中歩きつづける苦しさを
みんなで共有。がんばれ。




葛藤したのは、血中酸素が下がっていて
苦しそうな方の下山していただくタイミング。
本人はゆっくり歩きたいし挑戦したいの。
ガイドもわたしも下りたほうがいいと思っていても
はっきりした態度で「行きたいです」って
言われた時の、揺れる思い

「行きたいんです」

その方の底力の強さを思う
再び涙ぐみたい感情に覆われる。

寒さで震えるその方の手を握る。

一緒に行きたい、あたりまえじゃんか。

でも。

でも。



苦しさに立ち止まる回数の増える方もいる。

夜が明ける。出発して7時間近くたっているかな。


キリマンジャロなら最高地点のウフルピーク近く。

ここで、下山チームと
登頂チーム(4名)に分けさせてもらった。

まだ先は長い。長いなんてものじゃなく、半端なく長い。
(この時点から山頂まで約3時間半、下りは6時間くらいなので)

最後の南稜にとりついてからも、
山頂は見上げてはるかかなた・・・・


でもね、
アンザイレンでこの標高を歩ける喜びもあるの。



前の日記に書いたように、
ここは天に近く、この日は雲がすごい速さで
動いていて、神秘を感じるの。

自分の体力的には、普段以上の
何か体の奥から別の力がわきあがってくるの。
そしてただただ、
喜びと息苦しさのおかしなミックスフィーリング。
でも先がみたいっていう高揚感みたいな、楽しさ。











6150m ストックカンリ山頂


みんなで願いを書いてきたタルチョをかけた。




写真で、みなさんの笑顔もすてきだったよ。


で、本当に下山は力を振り絞るような感じ。






後ろに登ってきたストックカンリ。

夕方にベースキャンプに戻る。

つづく。




※会社の公式日記ではありません。









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