ROOM 402

日々多くを思うものですがその思いはすぐにきえて忘れてしまうものです。忘れられない想いや日々の出来事を書き綴ります。

読書法

2007年10月16日 | BOOKS

スペイン人作家、カルロス・ルイス・サフォンの「風の影」を読了。
上・下2巻で830ページもあったが一気に読めた。
昨年に出版された本だが、今のところ私の本年度ナンバー1。
1945年のバルセロナが舞台の歴史・冒険ミステリー。
まるで極上の映画を観ているような素晴らしい人物描写に緻密なストーリー。
読み始めたら止まらなくなり、おかげでここ2日ほど仕事にならず。
読後感もたいへん満足のいくもので当分ヘンな本は読みたくない。
折角の久しぶりに出会えた名作の味わいが穢れてしまう感じがするのです。
この本は私の大好きな一連のロバート・ゴダードと共に私の図書館に入れておくつもり。
娘にも大きくなったら是非とも読ませたい。

「風の影」は読了したが、目下併読している福岡伸一さんの「生物と無生物のあいだ」がこれまたスゴイ。
基本的には分子生物学の本なのだが内容は口あんぐりの素晴らしさだ。
とても一言では言い切れないのでこれまた読了してレジュメできれば紹介しようと思う。
そして、同時に併読しているのが村上春樹の新刊「走ることについて語るときに僕の語ること」
という相変わらずワケのわからんタイトルだが内容は私の好きなマラソン話と
敬愛するジャック・リッチーの新刊「クライム・マシン」。
他にも読みかけの英語本、JAMES MAYERの「THEMES AND MOVEMENTS」と
ドイツの現代芸術家SIGMAR POLKE(ジグマー・ポルケ)の研究本が
いつも机の上やベッドサイドに置いてある。
私は昔からいつも5、6冊くらいを同時に併読しながら読み進める読書法なのだが、
もう何年もこのスタイルなので慣れてしまった。
もちろん、頭は混乱しない。 
他の人はヘンな読書法かと思うかもしれないが、これが私の読書法。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
併読は (鎮目 浩二)
2007-10-17 06:08:43
私も以前は昼は文庫本、帰宅したら単行本と2冊を併読していました。けれどI氏の如く5冊となると出来なくもないが恐らく混乱すると思います、「風の影」ですか私は新刊の類はとんと付いていけないので相変わらず旧刊の翻訳書などを性懲りも無く読んでいます。私の場合新しい作家を自分のラインアップに入れる時にはまず文庫本で当たりを付けGOが出るとその作家の全ての本を集めます、と言って全部は集められないのでこれはと言う作家で全集が出てる人は全集を買います。中上健次などが(古い)この部類に入ります、彼とは数年同時代を生きていました。これでは新しい作家との接点を見出すのは難しいのが当然、自身多少の息苦しさも感じますが昔からのスタイルなので変えるつもりは在りません。ただ唯一新鮮な出会いといえばCDで言う所の”ジャケ”買い、つまり装丁が良いものがあれば買いますこれで出合ったのが「森敦」(古い)、何せ学生時代に生田耕作に出会い彼の影響を強く受けた私にとって”装丁”は重要な要素なのです。まぁ生田氏は「鏡花本の初版」集めが趣味だった人ですから「今の本はまず内容より装丁が気に食わない」と言った人ですからある種の偏見まで影響を受けてしまったのです、不健康極まり無い読書人生を送るに到ったのです。勿論自身に最も欠点があるのですが”性”と言う奴は取り付いて離れぬ物、I氏が時々ブログで紹介する本に興味は湧きますし健康的だなぁとつくずく感じます。21世紀に刊行された本を何冊持っているかと勘定してみると片手で充分、いかんですね。
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Unknown (402)
2007-10-17 18:27:56
人それぞれに様々な読書スタイルがありますよね。1冊を集中して読まれる方や私のような乱読タイプなど。でも、ポイントは読んだ本から何を掴み取るかが大事なのだと思います。内容を楽しむだけの気晴らしで読む本も面白いのですが、いつも人生を変えてしまうほど影響を受ける深く濃い本も読んでみたいものです。
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