スペイン人作家、カルロス・ルイス・サフォンの「風の影」を読了。
上・下2巻で830ページもあったが一気に読めた。
昨年に出版された本だが、今のところ私の本年度ナンバー1。
1945年のバルセロナが舞台の歴史・冒険ミステリー。
まるで極上の映画を観ているような素晴らしい人物描写に緻密なストーリー。
読み始めたら止まらなくなり、おかげでここ2日ほど仕事にならず。
読後感もたいへん満足のいくもので当分ヘンな本は読みたくない。
折角の久しぶりに出会えた名作の味わいが穢れてしまう感じがするのです。
この本は私の大好きな一連のロバート・ゴダードと共に私の図書館に入れておくつもり。
娘にも大きくなったら是非とも読ませたい。
「風の影」は読了したが、目下併読している福岡伸一さんの「生物と無生物のあいだ」がこれまたスゴイ。
基本的には分子生物学の本なのだが内容は口あんぐりの素晴らしさだ。
とても一言では言い切れないのでこれまた読了してレジュメできれば紹介しようと思う。
そして、同時に併読しているのが村上春樹の新刊「走ることについて語るときに僕の語ること」
という相変わらずワケのわからんタイトルだが内容は私の好きなマラソン話と
敬愛するジャック・リッチーの新刊「クライム・マシン」。
他にも読みかけの英語本、JAMES MAYERの「THEMES AND MOVEMENTS」と
ドイツの現代芸術家SIGMAR POLKE(ジグマー・ポルケ)の研究本が
いつも机の上やベッドサイドに置いてある。
私は昔からいつも5、6冊くらいを同時に併読しながら読み進める読書法なのだが、
もう何年もこのスタイルなので慣れてしまった。
もちろん、頭は混乱しない。
他の人はヘンな読書法かと思うかもしれないが、これが私の読書法。