イバラノツルヒコの華麗なる生活

ボンソワール、今夜も僕と素敵な話をしよう

阪田君の帰還

2005-08-22 17:40:41 | Weblog


お盆で帰省していた阪田君が、お土産を手にやって来た。彼とは1年生からの付き合いで、仲の良い友人だけど、個人的にお土産なんかもらったことはない。これはきっと同窓会のための服選びにつきあったからなんだな、と思ったので、服の評判はどうだった?ときいてみた。すると、うん、悪く無かったよ、とは言うんだけど、それ以上はなんだかあんまり話してくれない。これは実は思ったほどの反応はなかったのかなあ、なんて思ってなんとなく責任を感じちゃったりした僕だったんだけど。

部屋に来てから2時間もたったころに、阪田君がぽそりと切り出したことには。

どうやら彼女ができたらしい。

僕は一瞬思考がとまってしまって、「…そう、それはよかったね」と甚だ間の抜けた返事をしてしまったんだけど、阪田君はその言葉に相好を崩して、ひかえめに、でも嬉しそうにいきさつを話しはじめた。
それで僕はあわてて、そういうことなら祝杯をあげながらにしようよ、といって二人でコンビニまでお酒を買いに繰り出した。本人はともかく、僕のほうは素面でのろけ話なんかきかされちゃたまったものじゃないからね。

というわけで、夏も終わりに近いっていうのに、なんだか僕のまわりだけ急に春だよ。やれやれ。