イバラノツルヒコの華麗なる生活

ボンソワール、今夜も僕と素敵な話をしよう

人形と花束

2005-08-27 18:36:56 | Weblog


ボンソワール、更新が遅れちゃってごめんね。気がついたらここ2ヶ月くらいはほとんど休みなく書いていたことになるので、自分でもちょっと驚いた。いつも読んでくれる皆には感謝しているよ。ありがとう。

さて、この間、ある人形作家の人の個展に行って来たんだ。そもそもこの話は華子を通じて翠先生からきたんだけど、先生の学生時代の友達の個展に、自分がいけないから代わりに花を届けてほしいって言われたんだ。翠先生とはあんまり話をしたこともないのに、なんで僕なんだろうと思うけど、多分華子があることないこと吹き込んでいるに違いない。いくら僕がそういうものが好きでも、人形はものによっては結構怖いし、あんまりかわいすぎるのも趣味じゃないんだけど。

そう思いながらも、妹の先生ではあるし、時間もないわけじゃないので、頼まれるまま花屋の代わりを勤めることにした。先生が注文していた花はまるでこれからプロポーズにいきます、っていう感じの薔薇の花束だったので電車の中ではちょっと照れくさかったけど。

人形の大きさはいろいろで、どれもきれいな顔をしているけど表情が豊かだ。衣装はほとんどクラッシックな感じで、それぞれが物語の一場面みたいな背景と一緒になっていて、本当によくできていた。作った本人もなんだか人形に似ていて(もっとも人形が作り手に似るんだろうけど)、花を渡すときにはなんだか緊張してしまった。翠先生からだというと大層喜んでくれて、学生時代の話とかを少しきかせてくれた。なんだか僕には想像がつかない感じの、若き芸術家の集いっていう感じのエピソードで、同じ学生でもずいぶん違うんだなあと思うのだった。