イバラノツルヒコの華麗なる生活

ボンソワール、今夜も僕と素敵な話をしよう

エール

2005-08-12 20:31:54 | Weblog


昨晩、実家に確認したいことがあって電話したら、珍しく母が出た。夜は大抵華子がでるので(…何故なら友達からの電話が多いからだ。ちゃっかり携帯代を節約しているというわけ)、どうしたのかなと思ったら、ここ数日翠先生のところで遅くまで特別レッスンをしてもらっているんだそうだ。

そう、本人があんまりのんびりしているので忘れがちだけど、華子も高校3年生だった。受験の勉強もしなきゃいけないし、彼女は音楽のほうを本気でやろうと思っているらしいから、実技もおろそかにできないっていうわけだ。推薦枠に入れてもらえればいいけれど、やっぱりそれはかなりの難関らしい。夏休みはそういう意味でも遊んでばかりはいられないってことだろう。

現金なもので、僕はすでに受験勉強をしていた頃の辛さを少しずつ忘れかけている。もっともものすごく勉強したっていう記憶もないので、正直なところ無事大学生になれたのは何かの幸運な間違いじゃないかと思っている。(なにしろ僕が今の大学に合格したっていう報告を職員室にしにいったら、担任だけじゃなくて周り中にいた先生が”びっくりして”集まってきたくらいだ。気持ちはわかるけど。)それでもやっぱり当時プレッシャーもあったし、焦りもあったし、いよいよ試験が近づいてきた時にはかなり情緒不安定になってきていたような気もする。

だから、傍目からはのんきに見える華子もきっとそれなりにいろいろな思いを抱えて頑張っているんだろうと思う。こういうときに下手に頑張れよ、なんていうとかえってイライラさせそうだから本人には言わないけど、でもやっぱり兄としては悔いの無いように頑張れ、と思う。まあでも、頑張れって言われて腹が立つっていうのも贅沢な話なんだけど、そういうのは自分に期待してくれる人が減ってきた頃にようやくわかるものだろうからしょうがないよね。(なにしろ華子が頑張らなくたって僕はぜんぜん困らないんだ)

というわけで、華子も、今受験生の人も、そうじゃない人も、それぞれが思うところのために頑張ってほしいなあと思った夜だった。…もっともそういう僕もいろいろ頑張らなきゃね。