昔はな~・・・
お墓参りの御縁をいただきました。
山間部に墓地があります。
高齢化となり墓所を平地に降ろされる方が多くなりました。
若い時は幾ら高いところにあろうとも苦にせず上がることができます。
がしかし、足腰が弱るとお参りしたくてもできなくなるのです。
今日の墓所は山間部にあります。
道は舗装されているものの、何しろ急な坂道・・・
滑らんように、躓かないように一歩一歩気を付けて上がります。
「年々、衰えてくるよ・・・」
「昔はな~、逆立ちで上がってたもんよ!」
「そんなことないやろ~」
「いやいや、それほどの勢いでってことや!」
年々、衰えを感じられるのでしょうか・・・
どことなく寂しく聞こえたことです。
私のすぐ後ろから登られた初老の男性がおっしゃるのです、
「ここを登りきったらホッとするんです!」
ニッコリと微笑まれながら・・・
よかった!登れた!
老いを見つめつつ、病を感じつつ・・・
今日のチャレンジがあったのでしょうか・・・
お墓に参られ「まだもう少し願生ってみるよ・・・」
そんな声が聞こえそうなひと時でした。