限りなくmoonshine...

GarageBandなどDTMネタとバンドネタと甘いもの中心に。たぶん。

タブーなネタ?

2006-03-09 23:59:59 | misc

あまりにもニュースで触れられないので、実はタブーなネタなのかもしれないが、敢えて
書いてみる事にした。
今日、著作権法違反幇助罪に問われた、あるソフトの作者の第20回公判が行われた

Winny である。
自衛隊も警察も学校の先生もあちこちで流出させてくれているために、ニュースネタが
尽きない、あのソフトである。

一応先に断っておくが、作者を擁護するワケではない。
また、このソフトについて詳しい方は、ツッコミ入れないでいただきたい。
飽くまで、「なんだか良くわからないけど Winny ってソフトが悪いんだろ」っていう
ニュースによって誤った情報を植え付けられている人向け、である。
ちなみに、私は Mac しか持ってないので、このソフトを使った事はない。

ニュースを流し読みする限り、このソフトをインストールしていたせいで、パソコンが
ウイルスにやられて、保存していた重要な情報がネットに流出した、と取れなくもない。
モラルのない人が多いせいで、このソフトは「著作権侵害したファイルをやりとりする」
ためのもの、と解釈している人も多いだろう。
確かに、Winny でファイル共有されているものには、販売されている映画の DVD や、
CD 丸ごとというものも多数ある。また、テレビドラマなどの番組をムービーにして
共有されているものも多数ある。

しかしこのソフト自体は、P2P 技術の集大成と言うか、暗号化や匿名性など、世界でも
トップレベルのソフトウェアであり、これ自体に違法性はない。
簡単な説明はこちら
それどころか、巨大なファイルを高速にダウンロードできる非常に便利なツールとして、
P2P 技術を使用したあるソフトは、メーカのアップデータ配信用として正式に採用されて
いるくらいである。
問題なのは、匿名性を悪用して著作物を共有し、高速にダウンロードできる点である。
作者が著作権法違反幇助罪に問われているのも、最初からこのソフトを「映画や音楽など
著作物を共有させ、タダで手に入れたい」という目的があった(かもしれない)からで、
そうでなければ、メーカがアップデータ配信用として採用しているソフトのように、別の
生きる道があったはずである。(とは言えこのソフトも Winny と同じ状況になっている)

で、話は戻って。
何故、パソコンに保存しているファイルがネットに流出してしまうのか。
「 Winny 経由でウイルスに感染」とは、どういうことなのか。
何度も言うが、このソフトを「普通に使っている」だけではウイルスに感染しない。
一応、このウイルスについての説明はe-Words にも出ている。

簡単に書くと、こんな感じかな。
まず、Winny で共有されている、あるファイルをダウンロードする。
この時点では、ウイルスに感染しない。
次に、ダウンロードが終了した時点で、そのファイルが圧縮されていれば解凍する。
されていなければ、ダブルクリックで映像なり音楽が聴けるので、ダブルクリックする。
この時点で、ウイルスに感染する。
昔からある、「知らない人から来たメールに添付されていたファイルをクリックしたら、
ウイルスだったために感染した」と同じである。
つまり、ダウンロードするファイルに、ウイルスが仕込まれているのである。
例えば、ダウンロードしたファイルが「ハウルの城.avi 」などとなっていて、通常なら
ダブルクリックすれば映画が始まる。ところが実はこれは映画ではなくウイルス本体で、
ファイル名を「人がダブルクリックしそうな」名前に変えているだけである。
(多少違うが、まあこんなもんだと思っていただきたい)

では、何故そのファイルが何なのか公開されないのだろうか。
あれだけ流出流出とニュースになっているにもかかわらず、一体それがどんなファイルで
あったのか、どこを見ても全然書かれていない。
少なくともファイル名が分かれば、「このファイルをダブルクリックすると、ウイルスに
感染するのでダブルクリックしないように」と呼びかける事が出来るはずである。
ランダムだとしたら、全てのファイルにウイルスの危険があるのか?

まあ、「ハウルの城という名前のファイルはウイルスなのでクリックしないように」と
書いてしまうと、著作権を侵害したファイルがありますよと言っているようなものなので
著作物制作者も情報公開側も微妙な立場になるため、分からなくもない。
一部、impress のサイトに説明があるくらいである。

しかし、私の得た情報では、このウイルスのファイルは有名な映画などではなく、ここに
書く事を憚られるような、非道徳で有り得ないファイル名である、とも聞いた。
まあ、ぶっちゃけ、古くは宮崎勤 、ちょっと前の小林薫などの犯罪者が好んで見たがる
ような、そんなファイル名だという。

真っ当な成人男性なら、それを見たいとすら思わないようなファイル名である。
あにはからんや。
立て続けに自衛隊や警察や学校の先生という職に就く人が感染している。
まあ、職がどうとかそういう以前に、こんなものが見たいと思う輩がこれだけ多くいる
という事なのか?
自らの意思で、自らそのファイルを開いて見ようとしない限り、このウイルスには感染
しないのである。
もしウイルスが仕込まれていると分かっていながら(それが見たくて)ダウンロードを
しているなら、異常であるとしか言えない。
知らなかったとしても、何故そんな名前のファイルをダウンロードしたいと思うのか?

と、まあ、こんなワケである。
私の知っている情報は少し古いので、最近では多少事情が変わっているかもしれないが、
その点はご容赦いただくとして。

このようなファイルをダウンロードしているから、ウイルスに感染する。
このようなファイルを見たいと思うようなレベルのモラルだから、重要なファイルが保存
されていたり、持ち出し禁止の会社の情報を持ち帰って保存してあるパソコン(あるいは
会社で使っているパソコン)で、平気で Winny を起動してしまう。
そんなところかもしれない。

今日はちょっとダークなネタの tsuka315。



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