限りなくmoonshine...

GarageBandなどDTMネタとバンドネタと甘いもの中心に。たぶん。

遠ざかるテール。

2006-03-13 00:22:39 | photo

デジカメで、一度は撮ってみたい写真。
星、月、海中(イルカとクジラ含む)、オーロラ、そして流れる車のテールランプ。

デジカメに用意されている「夜景モード」では物足りなかったのだが、最近、長時間露光
ってのをやっと設定できるようになり、「車のテールランプ」の写真については割と簡単に
手の届くものになった。

しかし、「可能である」のと「写真が撮れる」のは別モノで。

まずは、シャッタースピードをどのくらいにすれば良いか皆目見当もつかなかったので、
とりあえず先日と同じ5秒にしてみる。
絞りは、そもそもこの数字を大きくするものなのか小さくするものなのかすらも見当が
つかない状況なので、とりあえず「マニュアルモード」というのに合わせてみる。
一応、オリンパスのサイトにある説明では、

  「絞り(F値):レンズの明るさを表す。小さいほど明るい。レンズが明るいほど、
   暗い場所での撮影が有利。被写界深度を活かした撮影が可能」

とあった。とりあえず、やってみなきゃ良くわからない。
シャッタースピードも絞りも手動で設定可能だが、それが設定可能範囲外の値になると、
赤字で表示されるらしい。

カメラをミニ三脚にセットして、テールランプが写りそうな道路に向ける。
距離があったので、ズームを6倍くらいに。
そこでシャッタースピードを5秒にしたところ、とりあえず絞りは F3.2 + 0.3。
F3.2 と、補正が +0.3。そのまま足し算して「 F3.5 」とは表示しないのね。
まず、これで撮ってみたのが↓これ。


ちょっと明るすぎ?
テールランプを撮るつもりが、何故か反対車線から来る車のヘッドライトが。
テールを狙った車は何処へ?

というわけで、今度はシャッタースピードを2秒に。
すると、絞りが F3.2 -1.7 となった。
シャッタースピードが短くなった分、暗い場所ということになるので、小さくした、
ということかな。
今度は、ちゃんと2秒で目標の場所に車が入るよう、シャッターを切る。
これが、トップの写真となった。
明るすぎず暗すぎず、かつテールランプが奇麗に写った。
ただ、車も写ると思っていたのに、どこにもいない。いったい、車はどこへ?
テールの先に、うすらぼんやりと車の姿が残るイメージだったんだけど。

で、今度は「ノイズリダクション」というのを ON にしてみる。
なんでも、望遠時や暗い場所での撮影時に発生するノイズを押さえるらしい。
同じ場所でもう一枚撮ってみる。↓こんなカンジ


このサイズだと少しわかりにくいが、写真の元のサイズ( 2048 × 1536 )で見ると
明らかに違いがわかる。
OFF の時は少しザラついていた暗い部分や木などの細かい部分が、ON にした時には
滑らかになっている。悪く言えば、のっぺりとしたカンジではある。
どちらが良いかは、その時々によるかな、というカンジ。
ただ、メモリへの保存時間が OFF の時の倍近く掛かるので、続けて撮るには向いて
いない気がする。
ちなみに、こっちはテールランプのカタチが気に入らないので、イマイチ。
もうちょっとちゃんと走れよ、運転手。

ところで、大学時代の自分のバンドの曲に

  「彼女の嘘を許さない」

という曲がある。その中の歌詞に、

  「遠ざかる/テールを見つめてる/さよなら告げる視線で」

ってのがある。若いなぁ。
作詞はボーカルのヤツなのだが、これを初めて聴いたときも、流れるテールランプが
闇に残像を残して去って行くようなイメージが浮かんでた気がする。
だからかもしれないが、この写真は何故かちょっと寂しいカンジに見えてしまう。

ちなみにこの曲で一番好きな部分は、上の歌詞の次の部分で、

  「流れ落ちる/涙を掬い取る/グラスも無くて」

だったのだが、今見ると結構恥ずかしいな。さすが 16年前。