コンプレッサーの使い方が、何となく分かってきて、効果が確認できるようになった。
今まで、コンプレッサーって言うとギターのコンパクトエフェクターくらいなら何となく
効果も使い方もそれなりに分かっていた(つもりだ)が、ミキサーのそれとなると、
同じものとは思えないくらい上手く使えなくて理解しがたいものだった。
GarageBand で曲を作り始めてからも、せっかく各トラックにもマスタトラックにも
あるにもかかわらず、効果の有無がはっきりと分からず、結局使わずじまいだった。
音圧を上げたいだけなのだが、出来上がった曲の波形を見る限りでは、巷にあふれる
J-POP のように目一杯詰まった波形ではなく、スカスカだった。
何をどうやればあんな波形になるのか、他に必要なエフェクターがあるのか、など、
考えては見たもののイマイチ「これ」と言ったものが見つかっていなかった。
が、今回作り始めた曲で、なんとなく使い方が分かってきた。
昨日のエントリの、「重低音で "ドーン" って空間に広がるような音」がきっかけ。
この音、「空間に広がるように」するために、リバーブなどをかなり多めに掛けてる。
その関係か、望む音量で音を鳴らすと必ずピークレベルオーバーして、音割れする。
音割れしないレベルまでトラックの音量を下げると、音が小さすぎるために他のトラックの
音量も下げるしかなく、全体的に音量の小さい曲になってしまう。しかも、迫力が無い。
「コンプで何とかならないかな」と思って、マスタートラックのコンプを色々いじること
数十分。
重低音以外のトラックは、重低音のトラックをミュートした状態で音割れしないような、
十分な大きさの音量に設定。
重低音のトラックは、他のトラックと釣り合いが取れる音量に設定。もちろん、この音量は
確実に音割れするレベルに設定することになる。
そのままだと「他のトラックの音量は良いが、重低音が鳴ると音割れする」はずの曲が、
コンプの設定をきちんと?したことで、「他のトラックの音量を下げず、重低音が鳴っても
重低音の音量も下がらず音割れもしない」状態にする事ができた。
というか、たぶんそういうことをするためのものなんだよな、コンプって。
改めて、あぁこれかぁ、と目から鱗な感じでした。
結局、「全体の音量とコンプの設定値が相互に影響する」ために、両方揃って上手く設定を
してやらないと効果が得られない、ということですな。
ギョーカイにいらっしゃる方、「何を今更言ってんだ」な内容ですみません。