うちの部署は、お昼休みの始まりと終わりに、庶務の子のパソコンから時報代わりの
音楽が鳴る。
が、しかし。
この音楽が、tsuka315 的にはイマイチで。
なんていうか、どこかのフリーの素材集から持ってきたような、とってもカントリーちっくな
ギターともバンジョーとも取れないような楽器の音で(良く言えばドブロかもしれないなんて
少し思ったり)、これまたコミカルにポニーでも走ってそうな間の抜けたフレーズが流れる。
2年前だったかに部署の再編成があって、うちの課だけが他と離れてしまい、庶務のパソコン
から流れる、ちょっと間抜けなあの時報が聴けなくなっていた。
パソコンに向かって黙々と作業しているという仕事柄、時報が鳴らないと何とも締まりが悪く、
気がついたらお昼を過ぎていて、仕方なくダラダラと各々が休憩に入るといった体たらくで。
これじゃいかーん、と思い、めずらしく先輩らしく「仕事はメリハリつけて!」なんてコトを
言ってはみたものの、お昼時間を気にしながら仕事をする人なんているはずもなく、結局は
言った翌日からまた元の木阿弥で。
「やっぱ、時報は必要だな」と思いつつも、あの間抜けなフレーズを流す気にはならない。
ふと、「じゃ、作っちゃえ♪」と思い立って作ったジングル。
ちなみに、こちら(Jingle01)は、お昼休憩開始の方。
「やった♪これから昼休憩だ♪ごはんだ♪」という、楽しい気分になるように、と。
ジングルなので、時間はだいたい15~20秒くらいを想定。
MIDI 打ち込みしてもいいんだけど、ハマりそうなのでやめておく。
ここは軽~く、素材集の中から適当なループを持ってきてコラージュ的に繋ぎ合わせて、
それらしい雰囲気にしよう、と決めてみた。
そこまで決まれば話は早い。
まずはいつものようにダラダラとループを流し聴きしつつ、いくつかピックアップ。
あまり時間を掛けない予定なので、極力切り刻むのを避けて、エフェクトのみでイケそうな
素材を選びつつ、音のパズルパズル。
どうしても、って部分を刻んだり切り出したりしながら、GarageBand にペタペタと。
1つだけ、気をつけた所が。
それは、いきなり大音量で鳴り始めても、びっくりしないような曲にする事。
あまり頻繁には使用していない PC から鳴らす予定だったので、急にドカドカと大音量で
音楽が鳴り始めると、その PC の近くのヤツは心臓に悪いだろう、と。
なので、出だしはピアノのみ。
「あれ?何か鳴り始めたぞ?」という程度に抑えておいて、意識がジングルに向いた頃に
リズム隊が入ってきて盛り上げる、みたいな。
これで、ループ流し聴きを始めてから完成するまで、約2時間ちょい。
ボリュームやバランス調整などに時間を掛けてしまったので、曲自体は実質1時間程度で
完成していたような気がする。
ただ…。
翌日、意気揚々とこれを持って行き、お昼休みで流れたのを聴いたみんなの感想が…。
「えー。全然チャイムっぽくなーい」
そうか。
みんなの期待していたのは、あの「キーンコーンカーンコーン」のチャイムだったのか。
まあいいや。
#とはいえ、その後もこのジングルはずっと使われてます。ありがとう。
制作環境:
PowerMacG4 867MHz (Quick Silver 2001) , MacOS X
GarageBand 2.0
UA-3FX(Headphone でのモニタ用として使用)
#03 Jingle01.mp3