
先日触れたスイングジャーナル休刊のことがアタマを過ぎると同時に、僕がジャズに染まり本格的にめり込んでいった頃がフラッシュバックのごとく蘇ってくる。それは、都内のジャズ喫茶巡りをしたとか、それは本当にギリギリ、ジャズ喫茶世代の最後にありつけた幸運なのだけど、その頃大好きになった作品が実は今でも愛聴盤として有り頻繁に聴き続けているのだ。それは、マイルス・デイヴィス「1958 Miles」(sony)とHerbie Hancockの「V.S.O.P」(邦題:ニューポートの追想、Columbia)だ。池田満寿夫のカバーアート、マイルスのブリリアントなミュートプレイにコルトレーン、キャノンボール、エヴァンスのキラ星の如く華麗なアドリブ。一方のVSOPは、オンタイムで聴いた最初の作品だったと思う。録音は1976年。ライブの凄さとジャズのカッコよさにノックアウトされた作品だった。そんなオレは高校生だった訳だ。