先月30日に始まったグランツールの一つ、
ブエルタ・ア・エスパーニャ。日本での中継はJ-Sportsになるのだけど、全レース観戦するには数千円かかるので今回は前半だけの観戦に我慢した。その放送が昨夜、第3戦があった。オンタイムで観るには無理がある23時から2時までの放送はいつもの録画であった。
今年の3月から始まったロードレース・シーズンもいよいよ今月28日のイタリア開催の世界選手権でビッグレースは終わる。長いものだ。だけど、ボクのなかではまだ今年のツール・ド・フランスが観終わっていない。最終戦の21戦の途中までようやくこぎつけたところ。それに、始まったばかりのブエルタの前に、再放送があった録画済みの昨年のブエルタを観なくはならない。どんなに時間があったところで、なかなか消化できないでいる。
さて、そんな画面での観戦に解説者はつきもので、これがなんというのか例年代わり映えしない方々が名を連ねている。ボクのような素人でもどうなのかなぁ~という不満が残る。解説・分析に長けていても、ただそれだけに終始してしまうだけでは面白くない。方や、毎度のお決まりフレーズがいつでもどこでにでも用いてしまうには、もうウンザリを通り越して閉口してしまう。そんななか、今年のツール中継には自転車関係者として話題の方がゲストとして呼ばれていた。元F1レーサーの
片山右京だった。この日の中継が放送として一番面白く、そして自転車の魅力、楽しさを改めて再認識させるものだった。専門的な解説じゃない、片山氏のスポーツ、そして自転車への熱き情熱が自分の言葉でもって核心をつく表現と世界の頂点であるツールの生放送の臨場感と相まって、よりリアルに興奮したのだった。つまり、職業的プロの解説者の言葉と、ピュアなアスリートそのものの放つ言葉の違いにあまりにも大きな隔たりがあったのだった。