Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

上田民俗研究会総会へ

2024-06-16 23:20:14 | つぶやき

 昔から入会していたわけではなく、手元にも会報は5冊程度しかないから、入会して10年余といったわたしにとっては比較的経験年数の少ない研究会の総会があった。最近上田方面へ足を向けていることもあり、参加してみようと思ったわけであるが、もしかしたら、前会長さんに会えるかもしれないという淡い想いもあった。先ごろ生業のひと区切りを目途に刊行した本を送らせていただいたところ、丁寧なお例文をいただいていた。総会があったのは、上田民俗研究会という。昭和28年に発会している歴史のある会で、長野県民俗の会に比べたらずいぶん以前から活動がされていた会である。もちろんそれだけ上田地域には民俗学の先進的意識を持ち合わせた先生がだがいらっしゃったということになる。そうした歴史ある上田地域の民俗学については、多田井幸視氏によって「信州民俗学の先達たち(上小地方を中心に)」と題して『上田盆地』44号(上田民俗研究会 平成30年)に報告されている。

 コロナ禍は活動を停止していたということで、総会に提出された資料は令和2~5年度をまとめた活動報告と決算報告、そして令和6年度の活動計画と予算について報告された。初めて出席した総会であるが、そもそも会員が20名余という少なさには驚いた。総会に参加された会員も、高齢の方が多い印象。こうした地域の研究会のどこの会でも同じような現象が見られるのだろうが、それにしても会員数の少ないのには驚いた。長い歴史を刻んて来た会にしては、残念な思いがあるのだろうが、前会長の酒井もとる先生が会長を辞退されて、ここで止めてしまうのか、それとも続けるのかという葛藤もあったのだろうが、何とか久しぶりの総会を開いて次の1歩が踏み出せた、というところなのだろうが、そもそも出席された方々も、旧来の会員は少ないようで、新しい会員が継続の1歩を踏まれたことは、少し明かりを見た感じではあるが、それにしても「ここまできていたのか」という印象を受け、いずれほかの地域でも同じ光景を目の当たりにする経験値になったと思うほど。何よりいつも行動をともにしているような方たちの顔はなく、新鮮な印象を受けたものの、民俗の会でも、東信地域は会員の少ないエリアで、例会を開くにも開きづらい傾向が度々口にされるほど。それでも単独で上田地域を中心にこうした会が、とりあえず存続されたことに安堵するとともに、どこまで会員が減っても、意欲さえあれば継続できるという姿を見たようにも思う。私にとっても東信にはあまり目を向けてこなかっただけに、きっかけになればと思っている。


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