メタル・ジャスティスメタリカソニーミュージックエンタテインメントこのアイテムの詳細を見る |
原題は "...And Justice for All"。
これは 1988 年に発表されたアルバムである。発表当時、僕は 15 歳 中学 3 年生だった。
僕が人生で最初に接したヘヴィ・メタルである。
従来のメタリカ・ファンにはそれほど受け容れられていなかったと記憶しているが、僕の心には "Blackend" のへヴィかつ切れ味の鋭いギターのリフが奥へ奥へと喰い込んだ。ギター演奏技術としても恐らくこれを上回るリフはなかなか聴けないのではないかと思う。
客観的に聴くと、それまでの彼らのアルバムと比較して音質的にはドライな印象を受けるが、それが従来のファンの違和感を誘ったのかも知れない。
このドライ感はドラムの音質に引っ張られているようだ。スネアとベース・ドラムの音が特に顕著である。
この独特のドライ感は、元来のヘヴィ感と相俟って、楽曲の訴求力を一層強めている。このアルバムでの彼らのメッセージはこのオーディオ・バランスでこそより正確に伝わると思う。
今日のヘヴィ・メタルの礎とも言える一作である事は間違い無いと再確認した。