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トレントの日記

これぞポルカ! ─ ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

2009-09-15 23:59:59 | *Music
この時期がやって来た。ウィーン・フィルハーモニー ウィーク イン ジャパン 2009 が開幕した。

今年の指揮はズービン・メータである。

メータといえば、彼の指揮する演奏は昔から CD で種々聴いているが、可も無く不可も無くといった感じの演奏が多いように感じていた。だから大好きなウィーン・フィルとはいえ、今年の公演への期待感というものは若干薄かったというのが正直なところ。

ともあれ、今年の日本公演が始まった。

初日の 15 日のプログラムはリヒャルト・シュトラウス一色である。

◇ リヒャルト・シュトラウス
 ・交響詩『ドン・キホーテ』 op.35
 ・交響詩『英雄の生涯』 op.40


個人的にはどちらも 「うーむ」 と唸ってしまいそうな曲である。この作曲家の音楽はごく一部を除いて、全く聴く気にならないのだ。

しかし実際に演奏会が始まってみると、ウィーン・フィルのオーケストレーションの魔法にかかってしまう自分がいた。

やはり彼らの演奏は人を引き付けるものをもっている。

メータの指揮もそう悪くないと感じた。

やはり音楽は実演に接しなければわからない。予定されていたプログラムが終わり、そんな感想を抱きかけた時だった。

実は、僕にとってはここからが演奏会の始まりだった。

いつまでも鳴り止まない拍手に応え、アンコールで 2 曲も演奏してくれたのだ。

しかも、それが僕の大好きな大好きなヨハン・シュトラウスであった。

ウィーン・フィルは水を得た魚のように、絶品のポルカを披露した。

◇ ヨハン・シュトラウス II
 ・アンネン・ポルカ
 ・トリッチ・トラッチ・ポルカ


とにかく、とにかく楽しさの極みであった。この楽しさは絶対にウィーン・フィルでしか味わえないであろう。

これを聴けただけでもこの演奏会に赴いた甲斐があったというもの。もう感涙である。

またしても来年のニュー・イヤー・コンサートを先取りしてしまった。



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