9 月 17 日、ウィーン・フィルハーモニー ウィーク イン ジャパン 2009 の 2 日目である。
今日の注目はやはりなんと言ってもベートーヴェン 交響曲第 7 番。
前半のバルトークは、正直、個人的に殆ど興味が無い音楽家である。
しかしこのオーケストラにかかると話は変わって来る。ホールは実に艶々しい音色に包まれ、有機的な空間を醸し出していた。
楽曲そのものは相変わらずよく理解出来なかったが、演奏は十分楽しめるものであった。
そして後半、ベートーヴェンである。
交響曲第 7 番は、明るく明快、普段この種の音楽をあまり聴かない人にも親しみやすいとされている。
多くの指揮者もそれを意識してか、万人受けするような芸術性もへったっくれも無いような演奏を行う事が多い。
しかし僕は、この楽曲は “明るい” とか “明快” などという単純な言葉だけで片付けられるほど浅くて甘ったるいものではないと思っている。
そして今日のズービン・メータの指揮も、巷でよく耳にするような軽快感しか感じられない薄っぺらいものとは一味違った。
むしろ抑え目のテンポで、ありふれた演奏ではサッと通り過ぎてしまって気付かなかったような細かい旋律も掘り深く描き出されていたのだ。
こんなに美しい旋律が隠れていたのか!
ウィーン・フィル独特の、まろやかな柔らかくて繊細な音色で再現された今日の “第 7” で、また一歩、ベートーヴェンの心に近付いたような気がした。
今日の注目はやはりなんと言ってもベートーヴェン 交響曲第 7 番。
◇ バルトーク・ベーラ ・管弦楽のための協奏曲 Sz116 ◇ ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン ・交響曲第7番 イ長調 op.92 ~アンコール~ ◇ ヨーゼフ・ヘルメスベルガー ・ポルカ「軽い足取り」 ◇ ヨハン・シュトラウスⅡ ・ポルカ「雷鳴と電光」 |
前半のバルトークは、正直、個人的に殆ど興味が無い音楽家である。
しかしこのオーケストラにかかると話は変わって来る。ホールは実に艶々しい音色に包まれ、有機的な空間を醸し出していた。
楽曲そのものは相変わらずよく理解出来なかったが、演奏は十分楽しめるものであった。
そして後半、ベートーヴェンである。
交響曲第 7 番は、明るく明快、普段この種の音楽をあまり聴かない人にも親しみやすいとされている。
多くの指揮者もそれを意識してか、万人受けするような芸術性もへったっくれも無いような演奏を行う事が多い。
しかし僕は、この楽曲は “明るい” とか “明快” などという単純な言葉だけで片付けられるほど浅くて甘ったるいものではないと思っている。
そして今日のズービン・メータの指揮も、巷でよく耳にするような軽快感しか感じられない薄っぺらいものとは一味違った。
むしろ抑え目のテンポで、ありふれた演奏ではサッと通り過ぎてしまって気付かなかったような細かい旋律も掘り深く描き出されていたのだ。
こんなに美しい旋律が隠れていたのか!
ウィーン・フィル独特の、まろやかな柔らかくて繊細な音色で再現された今日の “第 7” で、また一歩、ベートーヴェンの心に近付いたような気がした。