Soar into the Sky!

トレントの日記

七夕、そしていよいよ明日…

2007-07-08 09:31:36 | *Aerospace

Image: The Boeing Company


昨日は七夕。雲の向こうで天の川を見る事は出来なかったが、織姫と彦星は再会できたのだろうか?

さておき、2007 年も 7 月に入って 1 週間経った。

普段なら何気なく過ぎて行くこの時期を、特別な時期と位置づけていた企業がある。

世界最大の航空機メーカー、ボーイング だ。

ボーイング の屋台骨といえば、民間航空機部門の セブン・シリーズ。誰もがその名を一度は聞いた事があるであろう、707 から現在の最新モデル 777 までの系譜だ。

今年は 2007 年。「月 日, 年」という表記にすると最初の一週間が以下のようにちょうどこれらの機種名と重なる事から、ボーイングでは今年のこの一週間を セブン・シリーズ 週間と位置づけている訳だ。

・July 1, 2007 → 717
・July 2, 2007 → 727
・July 3, 2007 → 737
・July 4, 2007 → 747
・July 5, 2007 → 757
・July 6, 2007 → 767
・July 7, 2007 → 777

707 はどこに行ったのか?というと、きちんと June 30, 2007 が割り当てられている。

単なる語呂合わせのように思われるかもしれないが、実はちゃんと理由がある。

次世代の主力航空機として開発中の 787 のロールアウト (初号機が完成して工場を出ること) が 2007 年 7 月 8 日、つまり米国時間の明日に決定されたのだ。それが偶然にも語呂良く July 8, 2007 となる事に気付いた ボーイング が、この セブン・シリーズ で最も画期的な航空機である 787 の完成を祝福し、そしてそれに至る道筋を称えようと、この特別な一週間を企画したのである。

ボーイング が民間航空機分野に果たした役割は非常に大きく、技術的にも、企業としての在り方としても、学ぶべき点が少なくない。

実際、僕は ボーイング の航空機に人生を突き動かされた訳であり、留学後、結局は航空という分野に身を置く事は無かった訳だが、今でも常に彼らの存在は意識している。いや、存在が大き過ぎて意識せざるを得ないという感じだ。

この一週間は セブン・シリーズ それぞれの航空機の開発経緯を改めて思い起こし、自らの人生と照らし合わせたりなど良い機会となった。

そして…

先に書いた通り、いよいよ明日、787 がロールアウトされる。

米国太平洋時間 7 月 8 日 午後 3:30、日本時間 7 月 9 日 午前 7:30 の予定だ。

この模様は衛星放送で世界に生中継されるほか、インターネットでも配信される事になっている。

通勤前の朝の忙しい時間ではあるが、是非心して観ようと思う。