もっちぃーの宮崎暮らし

宮崎在住の私が、焼酎を飲みながら気ままにやってます(旧「もっちぃーの焼酎ぶろぐ」をリニューアル)。

鹿児島県議選:買収事件

2007-02-23 10:36:17 | 旧「もっちぃーの焼酎ぶろぐ」
地元の方ならよく知っている事件なのですが、本日、全員無罪との
判決が出ました。(ソースは → コチラ

刑事事件での無罪率の低い日本では、異例の判決ですよね。

簡単に内容を書いておきますと、2003年の鹿児島県議選にて当選した
中山信一さん(その後辞職)が、投票依頼のため関係者に現金を贈っていた
として、贈った側、もらった側の計12人が起訴されていたという事件。

んで、異例だったのが、捜査段階で違法行為(家族の名前を書いた紙を踏ま
せたりした、いわゆる「踏み字」問題)があったとして、被告から警察に対し
て損害賠償事件が提起されていたこと。
そして、先日、被告側がこれに勝訴したんですよね。
つまり、違法な捜査があったことが民事で既に認定されていた訳です。

で、その違法な捜査に基づく自白が焦点となっていた刑事事件において、
自白の信憑性が薄いとの判断が下され、全員無罪を勝ち取ったという次第。

警察は面目丸つぶれという状態ですね。
捜査をがんばりすぎたのかもしれませんが、違法は違法、今後の捜査に対して
は心を入れ替えてもらいたいものです。

そして、被告の方々は喜ばれていることでしょう。

ただ、県議に当選したものの辞職された中山信一さんは、辞職後の出直し選挙
にも拘留中の身でありながら出馬し、残念ながら落選しました。
もちろんこの落選には、嫌疑をかけられ拘留中であるということが大きく影響
していたのは、間違いないわけで…。

そうなると、逮捕により辞職に追いやられた県議の職には、無罪を勝ち取った
からといって戻れるわけではないので、本人としては複雑な心境でしょう。
がんばって今度の選挙にでもでるのでしょうか…。

さて、当焼酎ブログにてなぜこの問題を取り上げたのかといいますと、
この中山信一さんという方、とある焼酎蔵の社長さんなんですね。
この裁判の行方には、酒屋さんや業界の方も心配していらしたようなので、
とりあえず無罪を勝ち取られたということについては、一安心されていることと
思います。