七草がゆをいただいた。七種類はなかったが、久しぶりのおかゆはとても美味しかった。おせち料理で疲れた胃を休めたり、冬場に不足しがちな野菜を補うという効能もあるらしい。素晴らしい風習だ。
年末からお正月にかけての雪が大分消え始めている。雪の少ないお正月だ。穏やかな陽を浴び、孫たちはよく遊んだ。武琉君はラックを追い回しスコップで雪をかけている。萌香ちゃんは熱中して雪のケーキを作っていた。誰が教えるでもなく、ケーキの上にブルーベリーの朱い葉を置いて、ムラサキシキブの小さな実を並べた。サンショの光る黒い種、ナンテンの真っ赤な実をとってやった。ヤブコウジの実もきれいに載せた。なかなかのセンスだ。お昼までの約二時間、子どもたちと庭に同じ時間を過ごした。
長かった冬休みも今日で終わり、孫たちも明日からは幼稚園だ。休み中は、特別なこともなかったが、クリスマス、年越し、お正月、お年玉、初もうで等など、年中行事に沿って数々の生活の体験が小さい脳裏に残ったことだろう。
午後、会津大短期学部図書館から本を借りてくる。昨年までは大学図書館を利用させてもらっていたが、暮れからは近くの短大に変えた。我が家の玄関から、図書室入り口まで、数えて歩いたら300歩だった。近いし、学科の構成も、経営、デザイン、情報、健康、栄養、食品、福祉、保育と多岐で、書籍もずっと利用しやすい。
暮れから正月にかけての新聞各紙を見た。フラストレーションがたまる世の中を、少し冷静に見てみたかった。
「逝きし世の面影」(渡辺京二著)と「はじめての文学 小川洋子」を借りた。
もう年があらたまって一週間にもなるのか、今更ながら、毎日が矢のように過ぎていく印象だ。